MaaSのレベルは0~4の5段階|定義と自動車業界の構造変化

  • 2020年11月16日
  • 2021年6月4日
  • TECH
MaaSのレベルと自動車業界の再定義
悩む人

MaaSはいくつかのレベルに分類されていると聞いたけど、それぞれの定義がわからない。各レベルがどういったものなんだろう。

この記事では、こういった疑問に答えます。

そもそもMaaSって何だろう?という方には、以下の記事をおすすめしています。

MaaSの仕組みやMaaSで体験できる未来のストーリーについても書いています。

気になる方は、ぜひご覧ください。

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本記事の内容

  1. MaaSのレベル|0 ~ 4の5段階について図解
  2. MaaSのレベルによる自動車業界の構造変化

ではさっそく見ていきましょう。

MaaSのレベル(5段階)

Maasのレベル
作成:kaakunblog.com

MaaSのレベルには0 ~ 4の5段階が定義されています。

レベルが上がるにつれて様々な移動サービスがつながっていきます。

それぞれのレベルは一体どんなサービスになっているのか?見ていきましょう。

レベル0:「統合なし」

いまの移動手段のように、それそれの移動サービスが独立していることを指しています。

レベル1:「情報の統合」

乗車関連の検索サービス(日本にも普及している)

各交通手段の情報(遅延など)のみが統合されて、情報が提供されるものです。

電車や交通バス等の情報が1つのスマホアプリで検索できるイメージです。

レベル2:「予約・決済の統合」

自動車のマッチングサービス(アメリカ、シンガポール、中国などが主導)

スマホアプリ等で目的地までの移動手段を一括で比較し、予約から決済まで可能にするものです。

このレベルでは、移動が少しシームレスになった感じです。

レベル3:「提供サービスの統合」

様々な移動手段を統合するプラットフォーム(フィンランド、スウェーデンなどが主導)

この段階では、異なる事業者間(バス、新幹線、タクシー等)で連携できる「プラットフォーム」が構築されます。

どの移動手段を使用しても料金体系は同じで、定額で乗り放題(サブスク)が登場します。

このレベルだと、移動にかかる手間をあまり感じず移動サービスを利用することができると思います。

レベル4:「政策の統合」

国や地方自治体と協力して事故や渋滞、CO2などの社会課題を解決するものです。

自動車の領域にとどまらず、社会・都市という大きな枠組みで調和や最適化を目指すものです。

自動車以外のサービスやインフラにも「移動サービス」がつながるイメージです。

たとえば、以下のことが考えられます。

  • 目的地のグルメ・レジャー情報を知る
  • 目的地の天気情報を知る
  • 目的地の混雑状況をリアルタイムで把握する
  • 目的地で訪れる施設の予約ができる

いまの移動サービスは、ほとんどが「レベル0」です。

日本では、なかなか「レベル1」に移行する流れがないですね。

また世界的に見ても、現状は「レベル3」までとなっています。

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MaaSのレベルによる自動車業界の構造変化

従来の自動車業界_ver.2

MaaSは0 ~ 4の5段階にレベルが分類されていると解説しました。

このMaaSのレベルによって、自動車業界のピラミッド構造が大きく変化する可能性があります。

これまでの自動車業界は、上の図のようなピラミッド構造です。

完成車を作る企業(OEM)がピラミッド構造のトップにあります。

その下に自動車の部品を作る企業(Tier 1)があり、さらにその下に部品の材料を作る企業(Tier 2)があります。

完成車メーカー(OEM)がピラミッド構造のトップに位置しているのは、エンドユーザーと一番接点を持つからです。

MaaSのレベル3「提供サービスの統合」が実現されれば、下の図のようなピラミッド構造に変わることが考えられます。

未来の自動車業界_ver.2

異なる事業(電車、バス、タクシーなど)を連携できるプラットフォーム(以下MaaSプラットフォーム)がエンドユーザーと接点を持つようになります。

なぜなら、エンドユーザーのために自動車を作るよりも、エンドユーザーの移動ニーズに合わせて「移動サービス」を作り変えることが大事になってくるからです。

たとえば、ユーザーが求めるサービスをMaaSプラットフォームが作り、それに合わせて完成車メーカーやTier1、Tier2が自動車を作っていくビジネスモデルも考えられます。

つまり、MaaSプラットフォームに関わる企業が次の自動車業界の覇権を握る(稼げる)ことになるのです。

自動車業界に必要な人材・職種も変化していきます。

なぜなら、移動サービスやプラットフォームを作るということは、「ものづくり」ができる人よりも、「プログラミング」ができる人の方が重宝させる可能性があるからです。

たとえば、以下のような人材です。

  • 移動に困っている人と空いた時間に自分の車で稼ぎたい人をマッチングさせるサービスを作れる
  • 電車やバス、タクシーなどの異なる事業者を1つのスマホ上でまとめて、異なるサービスを一本化できるアプリを作れる
  • 運転者の状況(表情など)に合わせて目的地の情報を表示させるサービスを作れる

つまり、自動車業界の再定義によってスキルスイッチ&ジョブチェンジが起こるということです。

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まとめ

この記事では、MaaSのレベルとそれによって生じる自動車業界の再定義について解説しました。

MaaSのレベルは、日本ではまだ「レベル0」が多く、海外でも「レベル2」「レベル3」が試験的に行われている段階です。

しかし、MaaSのレベルが「レベル0→レベル1→レベル2→レベル3」に上がるにつれて、自動車業界のピラミッド構造や必要とされる人材は確実に変わってきます。

この大きな変化に取り残されないように、今のうちに自分ができることを増やしていきましょう。

たとえば、プログラミングを勉強して「サービス」を作れるスキルを身に着けておくことが考えられます。

そうすることで、スキルスイッチやジョブチェンジが起きても対応することができます。

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