
こんにちは、かーくんです。
最近、デジタル化の流れもありDXやRPAが注目されています。
この記事では、デジタルトランスフォーメーション(DX)とロボティクスプロセスオートメーション(RPA)の投資機会と関連銘柄について解説します。
RPAについては、以下の記事で詳しく解説しています。
AIによって仕事が奪われるってよく聞くけど、本当はどうなんだろう。ロボットで業務が自動化・効率化できるって聞いたことあるな。いまの自分の仕事・業務に導入されたりするのかな?この記事では、こういった疑問に答えます。[…]
RPAが注目されている理由は、以下の記事で詳しい解析しています。
なぜRPAが登場し、注目されているんだろう?またRPA導入で解決できる問題って何だろう?その問題に対するRPAの効果も知りたいな。この記事では、こういった「RPAが注目されている理由、RPA導入で解決できる問題とその効[…]
本記事の内容は、以下となります。
- DX・RPAへの投資機会
- DX・RPAの注目銘柄
- まとめ|DX・RPAは始まったばかり
では、さっそく見ていきましょう。
- 1 RPA・DXへの投資機会
- 2 DX・RPAの注目銘柄
- 2.1 ベリント・システムズ【NASDAQ:VRNT】
- 2.2 ゼブラ・テクノロジーズ【NASDAQ:ZBRA】
- 2.3 ニュアンス・コミュニケーションズ【NASDAQ:NUAN】
- 2.4 シノプシス【NASDAQ:SNPS】
- 2.5 ナイス【NASDAQ:NICE】
- 2.6 プロス・ホールディングス【NYSE:PRO】
- 2.7 ダイナトレース【NYSE:DT】
- 2.8 ハブスポット【NASDAQ:HUBS】
- 2.9 マイクロストラテジー【NASDAQ:MSTR】
- 2.10 ドキュサイン【NASDAQ:DOCU】
- 2.11 ズームインフォ・テクノロジーズ【NASDAQ:ZI】
- 2.12 セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】
- 2.13 サービスナウ【NYSE:NOW】
- 2.14 インテュイット【NASDAQ:INTU】
- 2.15 ぺガシステムズ【NASDAQ:PEGA】
- 2.16 ボックス【NYSE:BOX】
- 2.17 アスペン・テクノロジー【NASDAQ:AZPN】
- 2.18 モンゴディビ【NASDAQ:MDB】
- 2.19 アピアン【NASDAQ:APPN】
- 2.20 アンシス【NASDAQ:ANSS】
- 2.21 ケイデンス・デザイン・システムズ【NASDAQ:CDNS】
- 2.22 オートデスク【NASDAQ:ADSK】
- 2.23 PTC【NASDAQ:PTC】
- 2.24 RPAホールディングス(株)【東証1部:6572】
- 2.25 (株)PKSHA Technology【マザーズ:3993】
- 2.26 AI inside(株)【マザーズ:4488】
- 2.27 ブルー・プリズム【LON:PRSM】
- 3 まとめ|DX・RPAは始まったばかり
RPA・DXへの投資機会

DXとRPAの関係を示したものが上の図となります。
DXは、「ITの浸透が、私達の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という広い概念で「リモートワーク」や「Web会議」などを含んでいます。
RPAは、DXの中で「自動化//最適化」というキーワードに焦点を当てた分野になります。
リモートワークの流れや人手不足により、業務を自動化・デジタル化して業務効率を改善する需要が高まっています。
大手IT企業のCEOも、「2年分のDXがたった数ヶ月で起こっている」と言っています。
この流れは、今後も加速していくことが予想されています。
RPAは、それらの需要を満たす重要なツールとなっており、RPA関連の市場も大きくなっていく可能性があります。
DXやRPA関連企業の事業モデルも常に変化しながら拡大しているみたいです。
DXやPRAに関連する新しい技術もどんどん登場しており、目が離せない分野となっています。
DX・RPAの注目銘柄

DX・RPAに関わる企業は、一体どんな企業があるのでしょうか。
DX・RPAの注目銘柄を一挙に解説していきます。
銘柄の順番は以下のようになっています。
- 米国上場銘柄
- 国内上場銘柄
- 米国以外の海外銘柄
20以上の銘柄を解説しているので、ぜひご覧ください。
ベリント・システムズ【NASDAQ:VRNT】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ベリント・システムズ(Verint Systems Inc.)は、ビッグデータを分析して使える情報に変換する「インテリジェンス・ソリューション」を提供している企業です。
同社は、「顧客エンゲージメント・ソリューション」「サイバーインテリジェンス・ソリューション」の2つの事業を展開しています。
顧客エンゲージメント・ソリューション事業は、企業が顧客と強い関係を構築できるサポート・ソリューションを提供しています。
このサポート・ソリューションは、顧客エンゲージメントの簡素化や自動化などが挙げられます。
これは、企業が顧客との信頼構築で苦労しないようにサポートするサービスです。
これらを実現するために、同事業は「音声分析マネジメントサービス」「テキスト分析」「自動管理ワークフロー」「苦情へのリアルタイムサポート」などを提供しています。
リモート化の波もあり、同事業は重宝されそうですね。
サイバーインテリジェンス・ソリューション事業では、セキュリティー分析ソフトウェアを提供しています。
このソフトウェアは、様々な分野で活躍する企業や政府機関に展開しているようです。
同事業は、サイバー攻撃などに関連する調査から検出、対策まで一貫した分析プラットフォームを提供しています。
また同社は、セキュリティー関連の業界で20年以上もサービスを提供しているようです。
かなり実績がある企業ですね。
【DX・RPAとの関連】
ベリント・システムズは、RPAツール(Verint RPA)だけでなく付随するノウハウ相談もセットにした「RPAソリューション」を提供しています。
同社のRPAツールを導入した後に、RPA導入の費用対効果も調査しサポートしてくれます。
RPAツールに「プラスα」してツールを提供している点が他社と異なります。
同社の提供するRPAソリューションにより、事務作業の改善や自動化、生産性向上などが実現できます。
また同社は、RPAツールに「音声分析」の機能を追加して、もう一歩踏み込んだRPAソリューションも提供しています。
RPAツールに「音声分析」以外の機能も組み合わせられないか検討しており、この業界で勢いのある企業の1つです。
【分析】

ベリント・システムズの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2019年決算まで堅調に増加しています。
売上高も増加傾向にあります。
2020年決算では、売上高は増加したものの営業利益とEPSは減少しています。
今後は、成長軌道に戻せるかが焦点となりそうです。
ゼブラ・テクノロジーズ【NASDAQ:ZBRA】
【業種分類】
ソフトウェア・サービスとハードウェア
【関連分野】
…..
【事業概要】
ゼブラ・テクノロジーズ(Zebra Technologies Corporation)は、小売や製造、医療分野などに自動認識機器・印刷装置を提供している企業です。
自動認識機器はバーコードリーダー、印刷装置はラベルプリンターが例として挙げられます。
同社の製品は、「モバイルコンピュータとタブレット」「バーコードスキャナ」「プリンタ」があります。
また付属製品として、RFID製品やキオスク端末、ラベル/タグ、患者IDリストバンド、カードプリンタリボンなども提供しています。
物流や小売、医療、公益事業、製造など幅広い分野で、同社の製品が使われています。
ゼブラ・テクノロジーズの製品は「名前は知らないけど、見たことある!」というものが多い気がします。
同社の製品が私達の日常生活に溶け込んでいる証拠ですね。
【DX・RPAとの関連】
ゼブラ・テクノロジーズは、バーコードスキャン開発やバーコード印刷、カード印刷を簡素化するソフトウェアを提供しています。
同社のバーコードスキャンソフトウェアは、データの読み取りから管理まで幅広い機能を提供してくれます。
1つのソフトウェアにバーコードスキャナに必要な機能が全て入っているので、バーコードスキャン開発が容易になります。
同社のバーコード印刷ソフトウェアは、ラベルデザインやプリンタの構成といった複雑な構成タスクを簡素化してくれます。
同社のカード印刷ソフトウェアは、カードの作成や印刷、ネットワークプリンタの管理を統一してくれます。
統一することで、扱いが簡単になりますね。
またRFIDソフトウェアも提供しており、RFID製品を導入するハードルを下げてくれます。
バーコードスキャナとバーコード印刷は、在庫管理の作業を効率化してくれるマストアイテムです。
つまり、同社の製品は仕事現場の生産性向上に大きく貢献しています。
【分析】

ゼブラ・テクノロジーズの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2015年から2019年決算まで堅調に増加しています。
売上高もきれいな右肩上がりです。
本業での儲けもしっかり出しており、安定性と財務健全性を兼ね備えた企業です。
ニュアンス・コミュニケーションズ【NASDAQ:NUAN】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ニュアンス・コミュニケーションズ(Nuance Communications, Inc.)は、対話型AIを活用した製品・サービスを提供しています。
音声認識や自然言語処理に特化した珍しい企業です。
同社は、自動音声認識や自然言語理解を通じて医療や通信、金融分野にソリューションを提供しています。
特に、ライフサイエンスやヘルスケア分野に注力しているようです。
同社は、「ヘルスケア」「エンタープライズ」「その他」の3つの事業を展開しています。
各事業では、対話型AI技術を中心にソリューションやサービスを提供しています。
同社の製品は、顧客と企業をつなぐバーチャルアシスタントやWeb/アプリ決済を保護する声紋認証セキュリティなどがあります。
他にも、顧客の音声を分析するAIツールや自動音声認識、テキスト読み上げツールなどがあります。
【DX・RPAとの関連】
ニュアンス・コミュニケーションズは、対話型AIを通じて企業や医療機関の業務改善に貢献しています。
同社の製品を活用することで、音声入力で文章作成ができます。
これは、かなり便利です。
PCで文章を書くよりも、音声入力で文章を作成する方が楽ですよね。
手入力から音声入力に替えることで、書類作成を効率化することが可能です。
他にも、顧客エンゲージメントを高めるために、同社の音声分析が活用されています。
【分析】

ニュアンス・コミュニケーションズの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2018年決算まで減少傾向でした。
2019年決算からは、営業利益とEPSともに持ち直して増加しています。
売上高は、2016年から2020年決算まで減少傾向になります。
同社の場合は、売上高が増加に転じるかどうか注視していく必要がありそうです。
シノプシス【NASDAQ:SNPS】
シノプシス【NASDAQ:SNPS】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【SNPS】あらゆるものがスマート化する時代をリード|シノプシス」で詳しく解説しています。
【業種分類】
半導体・ソフトウェア・サービス
【関連分野】
自動運転
【事業概要】
シノプシス(Synopsys, Inc.)は、半導体設計用のEDA(Electronic Design Automation)ツールの開発・設計・販売および知的財産(IP)の提供をしています。
シノプシスは、AIや自動車、航空宇宙、IoT分野などに自社のEDAツールやIPを展開しています。
EDA/IPを使用したソリューションを提供している企業といった方がいいかもしれませんね。
同社の製品・サービスは、「セキュリティー整合ソフトウェア」「設計ソリューション」「検証ソリューション」「半導体IP」「シリコンエンジニアリング」があります。
セキュリティー整合・ソフトウェアは、アプリケーションのセキュリティをDevOps環境に統合して自動化するサービスです。
DevOps環境にすることで、企業側(顧客)とサポート側(シノプシス)が連携しやすくなります。
アプリ開発の環境構築やスピードが向上し、開発の生産性を高めることができます。
設計ソリューションは、AI用半導体チップやFPGAの設計やコンパイラ、アーキテクチャ設計などを行うサービスです。
検証ソリューションは、SoC(System on a Chip)やFPGAの検証やエミュレーションシステム、仮想プロトタイプなどを行うサービスです。
半導体IPは、自社で開発した半導体設計技術を提供するサービスです。
事前に同社で検証した回路を顧客にIPソリューションとして提供しています。
【DX・RPAとの関連】
シノプシスは、EDAツール導入で世界シェア1位の企業です。
世界中の企業で同社のEDAツールが使われています。
EDAツールは、半導体(集積回路)や電子回路の設計と検証を自動化してくれます。
EDAツールを使うことで、設計効率やスピードがグッと上がります。
同社の製品・サービスは、半導体関連業界の生産性向上に大きく貢献しています。
【分析】

シノプシスの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高もきれいな右肩上がりです。
本業での強さが伺えます。
安定性や成長性を兼ね備えた企業です。
ナイス【NASDAQ:NICE】
ナイス【NASDAQ:NICE】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【NICE】クラウドネイティブでデータ・セキュリティの強化&業務の自動化|ナイス」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI、フィンテック
【事業概要】
ナイス(NICE LTD.※)は、AIやクラウドを活用して顧客エンゲージメントや金融リスク管理、パブリックセーフティに役立つソフトウェアを提供しています。
同社は、主に「顧客エンゲージメントソリューション」「アクティマイズ」の2つの事業を展開しています。
顧客エンゲージメントソリューション事業は、デジタル技術をフル活用して顧客エンゲージメントを高めるソリューションを提供しています。
デジタル技術には、AIを使った感情分析や音声認識、クラウドプラットフォーム、DX、RPAなどがあります。
同事業は、様々なサービス・ソリューションを扱っています。
たとえば、従業員の最適化やオムニチャネル、コンプライアンス対応、なりすまし防止のための声紋認証、顧客のフィードバック分析があります。
アクティマイズ事業では、主に「金融関連リスク」と「コンプライアンス」を扱っています。
同事業は、AIやクラウド等の最新テクノロジーを活用した「自律型金融リスク管理プラットフォーム」に力を入れています。
このプラットフォームを使用することで、マネーロンダリング防止や不正管理、金融市場でのコンプライアンス管理、金融リスク調査&分析が可能になります。
ナイスは、ニッチな市場でシェアを伸ばしている企業です。
※旧名:NICE-Systems Ltd.
【DX・RPAとの関連】
ナイスは、RPAソリューションを提供しています。
同社のRPAは、書類や帳票記入、発注、請求書発行などの定型業務を自動化してくれます。
ホワイトカラーのルーチンワークを自動化してくれるということですね。
同社の強みである「分析ツール」「従業員最適化ソフトウェア」「管理ソフトウェア」を活用して、多くの企業にRPAを展開しています。
たとえば、クレジットカード会社に同社のRPAを提供しており、不正防止プロセスの繰り返し作業を自動化しています。
同社のRPAを導入することで、従業員の業務時間削減や人件費削減に効果が出ています。
従業員の残業時間を減らせるということですね。
【分析】

ナイスの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2019年決算まで増加傾向にあります。
売上高も、同様に増加傾向です。
EPSや売上高の増加は緩やかですが、安定性のある企業です。
プロス・ホールディングス【NYSE:PRO】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI、航空宇宙
【事業概要】
プロス・ホールディングス(PROS Holdings, Inc.)は、AI等を活用して企業の売上高や利益、見積もりを最適化・管理するソフトウェア・サービスを提供しています。
同社ソフトウェア・サービスを使用することで、企業側は自社の販売パフォーマンスを上げることができます。
同社は、航空宇宙や自動車、エネルギー、製造、運輸、医療分野などに自社製品を展開しています。
同社の製品は、「リアルタイム価格管理ソフトウェア」「価格最適化ソフトウェア」「CPQソフトウェア」などがあります。
リアルタイム価格管理ソフトウェアは、日々変化する商品の価格をリアルタイムで管理してくれるソフトウェアです。
商品の価格は、材料費や人件費、原油価格などで日々変化しています。
たとえば、原油価格が高騰すれば輸出入に影響しますよね。
日々変化する材料価格や輸送費などをリアルタイムで管理しなければ、一貫性のない商品価格になってしまいます。
このような一貫性のない商品価格の提示は、商品を販売している営業部門の混乱や顧客の不満につながります。
それが企業の収益低下につながる場合もあるようです。
そのような場面に同社の「リアルタイム価格管理ソフトウェア」が有効ということですね。
価格最適化ソフトウェアは、AI等を活用して企業の収益を伸ばすソフトウェアです。
商品の値段をどのくらいに設定すれば、顧客満足度および販売パフォーマンスの向上が期待できるのか知りたいですよね?
それを知るには膨大な情報(ビッグデータ)が必要になり人の力では限界があります。
同社の価格最適化ソフトウェアを使用することで、AIがビッグデータを解析して価格の最適化をしてくれます。
事業の損益分岐点や顧客満足度向上の分析自動化は、企業の生産性向上にも貢献しますね。
また、上記で説明した「リアルタイム価格管理ソフトウェア」とも相性の良いソフトウェアになります。
CPQ(Configure Price Quote)ソフトウェアは、製品仕様と価格、見積書の作成・管理をするソフトウェアです。
製品仕様から価格設定、見積書作成の管理を一本化することで、受注率と業務効率を上げられます。
CPQを導入すると、Webサイトで製品相談から価格提示、見積書の依頼まで簡単に行えます。
通常は製品相談から見積書の作成まで数週間かかりますが、CPQはそれらのフローがシステム化されているので数時間程度で完了します。
顧客側としても、製品検討から価格提示、見積書作成まで簡略化されていると助かりますよね。
他にも、事業の売上成長の機会を調べるソフトウェアも提供しているみたいで、なかなか面白いですね。
【DX・RPAとの関連】
事業概要でガッツリ説明しましたが、プロス・ホールディングスは製品の受注や商品の管理と価格設定を自動化するソフトウェアを提供しています。
AI等の最新テクノロジーを活用して、企業の生産性向上に貢献しています。
まさにRPA銘柄ですね。
【分析】

プロス・ホールディングスの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2019年決算までマイナスで横ばいを推移しています。
売上高は、増加しています。
売上高は増加しているものの、本業での儲けと成長性が少し気になります。
まずは黒字化ですね。
ダイナトレース【NYSE:DT】
ダイナトレース【NYSE:DT】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【DT】クラウド・モニタリングのリーダー!複雑化するクラウドをAIで簡素化|ダイナトレース」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ダイナトレース(Dynatrace Inc)は、大企業や中堅企業、公的機関向けに「アプリケーションパフォーマンス管理」のソリューションを提供しています。
同社は、金融機関や航空、政府機関、医療、製造、小売向けにソフトウェアを展開しています。
同社の「Dynatrace」という製品は、様々な機能が統合されたアプリケーション/ツールを搭載したソフトウェアです。
同社ソフトウェアは、プラットフォームを通じて「リアルタイム監視」「アプリ管理」「データセキュリティ」「AI分析」「顧客フィードバック管理」を一元管理してくれます。
リアルタイム監視の機能は、アプリケーションのエラー原因なども自動で検出・特定してくれるので非常に便利です。
顧客のフィードバック管理は、ユーザ視点でのアプリ分析を行うため、ユーザ側に影響が出る前に問題を防ぐことができます。
同社ソフトウェアを使用することで、Webサイトやアプリケーションのパフォーマンスと問題をリアルタイムで分析・改善することができます。
将来性のあるビジネスモデルを展開している企業ですね。
【DX・RPAとの関連】
ダイナトレースのソフトウェアは、AIを中核としているので、導入から監視・検証・分析まで全て自動化してくれます。
AIがリアルタイムで問題の検出と特定をしてくれるので、企業側はバグの特定などに時間を割く必要がありません。
これは、かなり便利ですよね。
アプリケーションのバグ特定は労力と時間を要します。
それをAIで自動化してくれるので、企業の生産性向上にもつながります。
同社ソフトウェアを導入するだけで、厄介な作業が自動化されて業務効率が上がります。
また、ユーザ視点で分析してくれるので、顧客満足度の向上と収益拡大も期待できます。
デジタル化が加速しており、商品の購入等はデジタル上(Webサイト/アプリ)へ移行しています。
つまり、企業はデジタル上で顧客体験を向上させなくてはなりません。
そのような場合に同社ソフトウェアを活用することで、デジタル顧客体験が最適化できると考えています。
【分析】

ダイナトレースの営業利益は、2018年から2020年決算まで赤字幅を拡大していましたが、2021年決算で黒字化しています。
EPS(1株当たりの利益)は、2019年から2021年決算まで右肩上がりに増加しています。
売上高は、2018年から2021年決算まで堅調に増加しています。
売上高は、きれいな右肩上がりとなっています。素晴らしい!
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
ハブスポット【NASDAQ:HUBS】
ハブスポット【NASDAQ:HUBS】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【HUBS】ビジネスの成長をサポート!企業と共に成長するプラットフォーム|ハブスポット」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
……
【事業概要】
ハブスポット(HubSpot, Inc)は、企業の収益成長を促すソフトウェア・プラットフォームを提供している企業です。
同社のプラットフォームには、マーケティングや営業支援、カスタマーサービスに対応したものがあります。
同社は、様々な分野に製品を展開しており、現在95,000社以上の企業が同社の製品を導入しています。
同社の製品は、「Marking Hub」「Sales Hub」「Service Hub」「CMS Hub」があります。
Marking Hubは、インバウンド・マーケティング向けのソフトウェアです。
Marking Hubの機能は、マーケティングの自動化やSEO最適化ツール、Webサイトのコンテンツ管理、カスタムレポート、広告運用などがあります。
インバウンドの収益を伸ばすために、このソフトウェアを使う感じですね。
Sales Hubは、営業部門の業務を自動化・効率化してくれるソフトウェアです。
Sales Hubの機能は、営業業務の自動化やEメールのテンプレ・自動化、電子署名、見積もり作成、ウェブチャット/会議の設定などがあります。
Service Hubは、顧客エンゲージメントを高めるソフトウェアです。
Service Hubの機能は、顧客フィードバック/アンケートの収集やカスタマーサービスの自動化、分析、ナレッジベースなどがあります。
またCMS Hubは、ウェブサイトの最適化やアドバイスを行ってくれるソフトウェアです。
CMS Hubには、ウェブサイトの集客やCVをサポートしてくれる機能などが含まれています。
同社の強みは、企業のビジネスモデルに合わせてソフトウェア・プラットフォームを自由にカスタマイズできる点です。
企業の成長に合わせて、使うソフトウェアの機能をアップデート(※料金もアップ)していきます。
企業側としても、自由度の高いソフトウェアの方が嬉しいですよね。
【DX・RPAとの関連】
ハブスポットは、企業がネットビジネスで収益を伸ばすためのソフトウェア・プラットフォームを提供しています。
企業の成長に合わせてソフトウェアを自由にカスタマイズすることで、ネットビジネスに関わる業務を効率化&サポートしてくれます。
また、繰り返し業務やマーケティング、メールなどを自動化し、業務効率も改善してくれます。
企業は、同社のソフトウェア・プラットフォームを通じて、成長性と生産性を高めています。
【分析】

ハブスポットの営業利益は、2016年から2019年決算まで赤字で横ばいを推移しています。
EPS(1株当たりの利益)は、2017年決算を除いて、2016年から2019年決算までマイナスで推移しています。
売上高は、2016年から2019年決算まで堅調に増加しています。
売上高は伸びているので収益性はあるものの、まだ黒字化できていない状況です。
マイクロストラテジー【NASDAQ:MSTR】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
ブロックチェーン
【事業概要】
マイクロストラテジー(MicroStrategy Incorporated)は、ビジネスインテリジェンス(BI)のプラットフォームを開発・設計・販売しているBI業界のリーディングカンパニーです。
同社は、金融や医療、小売、通信分野向けに自社の製品を展開しています。
同社の強みであるBIを軸に、「組み込みインテリジェンス」「クラウドインテリジェンス」「モバイルインテリジェンス」向けソフトウェアを提供しています。
組み込みインテリジェンスは、組み込みシステムの環境でも動作するBIです。
組み込みシステムのデータ検出や分析をしたい場合に使用します。
クラウドインテリジェンスは、クラウドベースで動作するBIのことで、アクセス高速化や高速データ転送などが可能です。
モバイルインテリジェンスは、モバイルサービスにも対応したBIです。
モバイル端末でもBIを確認できるようになっています。
同社のBI製品は、データの可視化や分析、BIレポート作成、デジタルデータアセット管理などの機能を搭載したプラットフォームです。
同社のBI製品を活用した企業は、可視化された情報と分析結果を基に事業計画や意思決定、アクションを迅速に行うことができます。
【DX・RPAとの関連】
マイクロストラテジーは、顧客や従業員、商品の情報をカード形式に分類して知りたい情報がひと目でわかる「BIアプリケーション」などを提供しています。
同社のBIアプリケーションを導入した企業は数多くあります。
BIアプリケーション導入により、システム開発の工数削減や迅速な意思決定などの効果が出ています。
同社のBIソフトウェア導入後、「データ収集・分析」といった業務を自動化することで、人件費削減や業務効率の改善を実現しています。
他にも、様々な導入効果があるようです。
同社は、業務の自動化および生産性向上に貢献するRPA銘柄の1つです。
【分析】

マイクロストラテジーの営業利益は、2016年から2020年決算まで減少傾向にあります。
また営業利益は、2016年から2018年まで黒字でしたが、2019年から赤字となっています。
EPS(1株当たりの利益)は、2016年から2018年決算まで減少傾向にありました。
2019年決算で持ち直したものの、2020年決算ではマイナスに転じています。
売上高は、2016年から2020年決算まで減少傾向にあります。
売上高および営業利益の減少に歯止めがかかるか注視する必要があります。
ドキュサイン【NASDAQ:DOCU】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ドキュサイン(DocuSign Inc.)は、署名捺印や契約書類、ログ管理をデジタル化しクラウド上で一括管理するサービスを提供しています。
従来は紙でやり取りしていたものをデジタル化してくれる企業ということですね。
同社は、金融や教育、政府機関、不動産、ライフサイエンス分野などにDXソリューションを提供しています。
同社は、ソフトウェアスイートである「DocuSign Agreement Cloud」を軸にデジタル・ソリューションを提供しています。
DocuSign Agreement Cloudは、契約文書の作成から署名捺印、締結、書類管理・保存までのフローを自動化&デジタル化するプラットフォームです。
DocuSign Agreement Cloudは、大きく4つのソフトウェア群から構成されています。
1:契約文章作成ソフトウェア
2:署名捺印ソフトウェア
3:合意・締結ソフトウェア
4:管理ソフトウェア
契約文章作成ソフトウェアは、同意書を自動作成する「Gen for Salesforce」や契約ワークフローを自動化する「DocuSign CLM」などがあります。
署名捺印ソフトウェアは、契約文章に電子署名ができる「DocuSign eSignature」や1クリックで利用規約を取得する「DocuSign Click」などがあります。
合意・締結ソフトウェアは、カード支払などの決済プロセスがある「DocuSign Payments」などが含まれています。
管理ソフトウェアは、DocuSignを使用している部署のユーザー名やアカウントなどを管理する「DocuSign Admin Tools」があります。
同社の強みは、上記でも述べた「契約・合意プロセス」を一括管理してくれる点です。
他社にはない様々な契約プロセス機能が充実しています。
【DX・RPAとの関連】
ドキュサインは、人事、経理、総務などのホワイトカラーや営業の仕事を自動化&デジタル化することで、業務効率の改善と生産性向上を実現しています。
人事は採用フローの自動化、経理は請求書処理の自動化、総務は社内異動の手続き自動化などが可能になります。
同社の製品導入により、コスト削減(人件費/書類等)や業務スピード向上、契約書類のセキュリティ強化などの効果が期待できます。
【分析】

ドキュサインの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算までマイナスとなっています。
しかし、営業利益とEPSともに年々改善の兆しが見られます。
売上高は、2016年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高に関しては、指数関数的な増加となっています。
収益性が非常に高い企業ですが、どのような経営戦略で黒字化していくのか注視する必要があります。
ズームインフォ・テクノロジーズ【NASDAQ:ZI】
ズームインフォ・テクノロジーズ【NASDAQ:ZI】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【ZI】SaaS銘柄!次世代の営業・マーケティング支援クラウドサービス|ズームインフォ・テクノロジーズ」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ズームインフォー・テクノロジーズ(ZoomInfo Technologies Inc.)は、「顧客データベース」のプラットフォームを提供しているSaaS企業です。
同社は、営業やマーケティング、人事、新規顧客開拓向けにソリューションを提供しています。
同社プラットフォームは、見込み先企業の概要や従業員、組織図、ニュースを一元管理しデータベース化したものを提供しています。
また、リアルタイムで見込み先企業の最新情報を更新してくれます。
膨大な見込み顧客データを管理し、最適な見込み顧客の提案も行うプラットフォームに同社の強みがあるようです。
営業担当者は、同社プラットフォームを使用することで、受注確率の高い見込み客がわかりやすくなります。
適切な顧客リストを自動的に提案し、営業の機会損失を減らしてくれるみたいです。
また販売ワークフローを合理化する機能も搭載されており、業務効率の向上が期待できます。
マーケティング担当者は、同社プラットフォームを活用して最適なマーケティング戦略を行うことができます。
どの企業が自社のホームページにアクセルしているのか知ることができ、潜在顧客を見つけることに役立ちます。
市場のターゲティングやセグメント調査にも使えそうです。
人事担当者は、同社プラットフォームを活用することで、就職希望者の情報がひと目でわかるようになります。
就職希望者の情報を適切に把握することで、採用時のミスマッチをできるだけ無くすことも考えられますね。
【DX・RPAとの関連】
ズームインフォー・テクノロジーズは、AI等を活用して膨大な顧客データベースをクラウド経由で提供することで、営業やマーケターの業務効率を改善しています。
営業やマーケティング担当者が、見込み先企業の情報を収集し一元管理するのに多くの時間とコストがかかります。
同社プラットフォームを通じて営業やマーケティング活動することで、それら業務の最適化・効率化を図ることができます。
他にも、見込み顧客へのアプローチの進捗状況や見込み顧客リストの分析などもあります。
リモートワークやデジタル化が進む中で、同社は営業やマーケティングのカタチを変革していくかもしれませんね。
【分析】

ズームインフォー・テクノロジーズの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2018年から2019年決算まで減少傾向にあります。
営業利益は黒字ですが、EPSはマイナス成長となっています。
売上高は、増加傾向にあります。
セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】
セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【CRM】SaaSの王者!テクノロジー業界にSaaSを浸透させた先駆者 |セールスフォース・ドットコム」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com, Inc.)は、企業と顧客をつなぐCRM(顧客管理)ソリューションをクラウド経由で提供している企業です。
同社は、CRM市場で世界シェア1位を獲得しています。
同社は、金融や医療、小売、製造、通信分野に製品・サービスを展開しています。
同社の製品は、営業支援向け「Sales Cloud」やカスタマーサービス向け「Service Cloud」、マーケティング向け「Marketing Cloud」があります。
他にも、eコマース向け「Commerce Cloud」や人材育成向け「myTrailhead」などがあります。
Sales Cloud:売上予想、リード管理、顧客と営業情報の管理、営業プロセスの自動化、等の機能で営業の生産性向上
Service Cloud:ナレッジベース提供、他社アプリとの連携、商談のトラッキング、各種メールテンプレ等でカスタマーサービスの生産性向上
Marketing Cloud:カスタマージャーニーの管理やデータ管理プラットフォーム、マーケティングプロセスの自動化等でマーケティングの効率化
Commerce Cloud:注文管理システムやAI活用のCVR向上、自由度の高いカスタマイズ等でeコマースの収益向上
myTrailhead:学習ジャーニ―の自動化や充実した学習コンテンツ、リアルタイムでのフィードバック等で人材育成(新入社員研修など)を強化
また同社の製品・サービスは、他社(パートナー)の製品と企業のアプリケーションを連携させる機能があります。
たとえば、同社のアプリケーション上から「Gmailが使用可能」などが挙げられます。
つまり、あらゆるシステムを一元管理して、1つのプラットフォームに統合できるということです。
また同社は、これらの「○○ Cloud」を1つにまとめた「Salesforce Customer 360」というCRMプラットフォームも提供しています。
Salesforce Customer 360は、営業やマーケティング、カスタマーサポート、eコマース等を連携させて、顧客獲得と満足度向上を図る製品です。
アプリケーション/ソフトウェアの詰め合わせパックのようなイメージです。
【DX・RPAとの関連】
セールスフォース・ドットコムは、AIを活用することで業務を効率化して企業全体の生産性向上を進めています。
また、CRM/マーケティングの自動化や分析などで顧客満足度の向上にも貢献しています。
同社プラットフォームはバックオフィス業務を効率化・自動化することで、企業の成長と収益向上に貢献しています。
【分析】

セールスフォース・ドットコムの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2019年決算まで堅調に増加しています。
売上高も同様に、2016年から2019年決算まで堅調に増加しています。
2020年決算では、売上高や営業利益は減少しましたが、2021年以降は大きな回復が見込まれています。
同社は、成長性や収益性、安定性を兼ね備えた企業です。
サービスナウ【NYSE:NOW】
サービスナウ【NYSE:NOW】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【NOW】ITサービス管理ソリューションの巨人!定型業務からセキュリティまでを自動化|サービスナウ」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
サービスナウ(ServiceNow, Inc.)は、社内のワークフローやシステムをデジタル化し統合するプラットフォームを提供している企業です。
同社を利用する企業は、目的に合わせて複数の製品をカスタマイズし、自社に合ったソリューションを手に入れることができます。
同社は、主に「IT Workflow」「Employee Workflows」「Customer Workflows」の3つのソリューションを提供しています。
「IT Workflow」「Employee Workflows」「Customer Workflows」は複数の製品で構成されています。
IT Workflowは、ワークフローの自動化・可視化やDevOps環境の構築、パフォーマンス分析でIT業務の生産性を改善してくれます。
Employee Workflowsは、社内システムの統合や手作業のプロセスを合理化・自動化して従業員の業務効率や満足度を改善してくれます。
Customer Workflowsは、AI分析による事前問題検知やナレッジベース・チャットボットの活用で、顧客満足度を向上してくれます。
これら3つのソリューションの基盤となるプラットフォームが、「Now Platform」と呼ばれているものです。
このプラットフォームは、同社の強みであり他社との差別化を図るものになります。
Now Platformは、ITや従業員、顧客のすべての業務・ワークフローを自動化・デジタル化する製品をパッケージ化したものです。
便利な機能が1つにギュッとまとめられた「幕の内弁当」みたいなイメージです。
【DX・RPAとの関連】
サービスナウ(ServiceNow, Inc.)は、AI等を活用することで企業全体の生産性を高めてくれます。
同社は、社内や顧客関連のワークフローをデジタル化・自動化し、コストや業務量の削減に貢献しています。
同社は、非常に多くの製品・サービスを提供しているので、様々な分野の企業にソリューションを提供することが可能です。
30種類以上の製品・サービスがあるので、かなり製品ラインナップが充実していますね。
【分析】

サービスナウの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年決算から2020年決算まで堅調に増加しています。
営業利益とEPSともに、2016年から2018年決算までマイナスでしたが、2019年決算からプラスに転じています。
売上高も同様に、2016年決算から2020年決算まで堅調に増加しています。
同社は、成長性や収益性、安定性を兼ね備えた企業です。
インテュイット【NASDAQ:INTU】
インテュイット【NASDAQ:INTU】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【INTU】会計・税務の自動化&デジタル化を加速させる|インテュイット」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
インテュイット(Intuit Inc.)は、中小企業や消費者、会計事務所向けに会計・税務ソフトウェアをクラウド経由で提供している企業です。
同社は、「中小企業・自営業」「消費者」「財務・税務」の3つのセグメントで構成されています。
同社ソフトウェアは、中小企業や自営業向け「QuickBooks」、消費者向け「TurboTax」、財務管理や税務向け「Mint」「ProConnect」などがあります。
QuickBooksは、確定申告前に必要な領収書をデジタルデータとして保存してくれます。
支払い請求書のテンプレや支払いの受け取りを教えてくれるリマインダー機能もあります。
また、会計レポート(損益計算書/バランスシート)を作成・管理してくれる会計ソフトウェアもあるようです。
スマホやタブレット端末などから自由にアクセルできるので、会計士と連携して税金の申請が可能になります。
TurboTaxは、個人が確定申告をする際などに使用されています。
様々な料金プランがあり、全て自分で行う場合は無料で利用できます。
オンライン環境で申請書が作成でき申請プロセスも簡単なので、利用者から高評価を得ています。
日本でいう「マネーフォワード」的な存在です。
ProConnectは、プロの会計士が業務効率を改善するために使用されています。
会計業務を支援するソフトウェアです。
【DX・RPAとの関連】
インテュイットは、紙ベースで行われていた業務をデジタル化することで、会計業務の効率を改善しています。
また同社は、会計業務のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。
これからは、世界的にも副業&複業を行う人が増えると予想されています。
企業に属していると、企業側が年末調整(確定申告)をしてくれるので、自分で行う必要がありませんでした。
しかし、個人で稼ぐ場合は、各自で確定申告等を行う必要があります。
つまり、これからは確定申告を行う人数が増えるということです。
その際に、同社ソフトウェアは面倒くさい確定申告やお金の計算などを簡略化・自動化するのに役立ちます。
【分析】

インテュイットの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年決算から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高は、きれいな右肩上がりです。
財務健全性も良さそうです。
同社は、成長性や収益性、安定性を兼ね備えた企業です。
ぺガシステムズ【NASDAQ:PEGA】
ぺガシステムズ【NASDAQ:PEGA】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【PEGA】ビジネスの複雑さを解消する革新的なソフトウェア|ぺガシステムズ」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ぺガシステムズ(Pegasystems Inc)は、AIを活用したインテリジェントオートメーションや統合CRM(顧客管理)プラットフォームを提供している企業です。
インテリジェントオートメーションは、社内の業務効率を上げるプラットフォームです。
統合CRMプラットフォームは、顧客満足度やコンバージョン率を上げるものになります。
同社は、これらのプラットフォームを通じて自動車や製造、金融、医療分野などにソリューションを提供しています。
インテリジェントオートメションは、「Pega Platform」と呼ばれているものになります。
このプラットフォームは、ローコード型のプラットフォームです。
なので、社内でアプリ開発やカスタマイズする際、非IT部門でも簡単に導入することができます。
Pega Platformは、「RPAツール」「BPM(ビジネス管理)アプリ」などの機能を搭載しています。
他にも「チャットボット/バーチャルアシスタント」などの機能も含まれています。
RPAツールは、定型業務やメールのトリアージを自動化してくれます。
また、BPMアプリは業務プロセスの最適化を行ってくれます。
統合CRMプラットフォームは、「Customer Decision Hub」「Customer Service」「Sales Automation」などの製品で構成されています。
これらの製品は、AIを活用して販売パフォーマンスの最適化や迅速な意思決定、顧客ニーズの予想を提供しています。
【DX・RPAとの関連】
ぺガシステムズ(Pegasystems Inc)は、定型業務および顧客管理をデジタル化するプラットフォームを提供しています。
同社の強みは、ローコードで社内業務の最適化・自動化と顧客体験の向上が実現できる点です。
この2つの分野にローコード型プラットフォームを提供している企業は、そう多くはありません。
なかなか面白いDX銘柄です。
【分析】

ぺガシステムズの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2019年決算まで増加と減少を繰り返しています。
きれいな右肩上がりにはなっていません。
営業利益は、2018年と2019年決算でマイナスに転じています。
EPSは、2019年決算でマイナスとなっています。
売上高は、緩やかですが増加傾向にあります。
安定性と成長性が少し気になります。
今後の成長戦略に注目です。
ボックス【NYSE:BOX】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
サイバーセキュリティ
【事業概要】
ボックス(Box, Inc.)は、セキュアなファイル共有やコンテンツ管理サービスをクラウドベースで提供している企業です。
同社製品・サービスの特徴は、どの端末からでも社内やパートナー企業、取引先企業などとファイル共有・コンテンツ管理ができる点です。
同社は、製品・サービスを通じてオフィス業務や金融や教育、医療、小売分野にソリューションを提供しています。
同社のサービスは、「セキュリティ&コンプライアンス」「コラボレーション&ワークフロー」の2つのカテゴリーに分類されています。
セキュリティ&コンプライアンスは、安全なコンテンツ共有を目的に7種類の製品が含まれています。
コラボレーション&ワークフローは、業務フローやファイル共有の簡素化を目的に6種類の製品が含まれています。
これらの製品をカスタマイズして、上記で述べた分野にソリューションを提供しています。
【DX・RPAとの関連】
ボックスは、どの端末からでも利用できる「ファイル共有・コンテンツ管理」サービスを提供しています。
同社の製品は、自動でコンテンツを分類する「Box Shield」やファイルを保守する「Box Governance」、各国のデータレジデンシー要求に対応する「Box Zones」があります。
他にも、定型業務の自動化とワークフローの簡素化ができる「Box Relay」や業務アプリ間でコンテンツ共有ができる「Box Platform」などがあります。
リモートワークやデジタル化が加速する中、社内や取引先企業とファイルやコンテンツ共有をする機会が増えると思います。
その際に、同社の製品・サービスを通じてファイルやコンテンツ共有を簡素化することで、社内や取引先企業の業務効率を高められます。
また、同社は機械学習を活用したセキュリティに力を入れており、セキュリティ対策も強化しています。
【分析】

ボックスの営業利益は、2016年から2020年決算まで赤字となっています。
しかし、赤字幅は縮小しています。
EPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算までマイナスで横ばいを推移しています。
売上高は、きれいな右肩上がりとなっています。
売上高は伸びているので収益性はあるものの、EPSの低さが気になります。
営業利益が縮小していることから、本業での儲けは少しずつ改善しているように見えます。
アスペン・テクノロジー【NASDAQ:AZPN】
アスペン・テクノロジー【NASDAQ:AZPN】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【AZPN】ものづくり現場のDX!製造のすべてをAIでデジタル化|アスペン・テクノロジー」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
アスペン・テクノロジー(Aspen Technology, Inc.)は、プラントやプロセスの設計・運用・管理を最適化するソフトウェアを提供している企業です。
AIを活用したプロセス最適化ソフトウェアの世界最大手でもあります。
この業界では、老舗企業みたいです。
同社は、エネルギー分野を中心にインフラやエンジニアリング、化学分野にソリューションを提供しています。
同社は、非常に多くのソフトウェア製品を開発・販売しています。
同社の製品は、生産設備(プラント)のDXソフトウェアやプロセスシミュレーター、サプライチェーン管理ソフトなどがあります。
他にも、生産現場のデータを管理するソフトウェアやプロセス評価用のソフトウェアがあります。
これらの製品をカスタマイズして、各業界にソリューションを提供しています。
【DX・RPAとの関連】
アスペン・テクノロジーは、同社ソフトウェアを通じてエネルギーや製造、化学分野の生産性を高めています。
たとえば、製薬会社が同社ソフトウェアを活用して、生産現場全体の工程時間を大幅に改善した事例があります。
また、パルプ会社の生産プロセスを改善して、メンテナンスコストを削減した事例があるようです。
他にも、同社の機械学習を活用して、液化天然ガス施設でのコンプレッサー故障の原因を発見した事例があります。
同社は、ものづくり現場のDXに大きく貢献している企業です。
【分析】

アスペン・テクノロジーの営業利益は、2016年決算から2019年決算まで堅調に増加していました。
2020年決算では、少し落ち込みましたが2021年以降は回復が見込まれています。
EPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高は、緩やかですが伸びています。
同社は、安定性と成長性を兼ね備えた企業です。
モンゴディビ【NASDAQ:MDB】
モンゴディビ【NASDAQ:MDB】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【MDB】世界中のアプリ開発者が愛用!汎用データベースのプラットフォーム|モンゴディビ」で詳しく解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
モンゴディビ(MongoDB, Inc.)は、汎用データベースのプラットフォームである「MongoDB」を提供している企業です。
同社は、MongoDBを通じて医療や小売、通信、金融、教育分野にソリューションを提供しています。
同社は、クラウド向けデータベースとサーバー向けデータベースの2つを展開しています。
クラウド向けデータベースは、「MongoDB Atlas」「MongoDB Realm」「MongoDB Charts」の3つがあります。
MongoDB Atlasはクラウドデータベースの基盤、MongoDB Realmは直感的なアプリ開発ツール、MongoDB Chartsはデータベースの可視化ツールとして使用します。
サーバー向けデータベースは、「MongoDB Enterprise Server」「MongoDB Community Server」「MongoDB Ops Manager」などがあります。
これらのサーバーサービスをダウンロードして、データベースの開発や構築を行います。
ちなみに、世界中で人気のオンラインゲームである「フォートナイト」は、同社プラットフォームを使用しています。
このようなオンラインゲームにも対応できる、強力なデータベース・プラットフォームを提供している企業ということですね。
【DX・RPAとの関連】
モンゴディビは、汎用データベースにおいて処理速度の速さや高い拡張性、インデックス機能などに強みを持っています。
実際に、同社プラットフォームを使用している企業は、世界中に数多くあります。
たとえば、オンラインゲームのデータベース設計や運用を同社プラットフォームに移行したことで、運用などを簡素化し顧客体験を向上させた事例があります。
他にも、小売店が同社プラットフォームを導入後、注文書システムを3か月以内に開発できた事例もあります。
同社は直感的なデータベースツールを数多く提供しており、データベース開発者の生産性を高めています。
【分析】

モンゴディビの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算までマイナスでほぼ横ばいを推移しています。
売上高は、好調で指数関数的に増えています。
今後は、黒字化と成長戦略に注視する必要があります。
アピアン【NASDAQ:APPN】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
アピアン(Appian Corporation)は、ローコードを軸としたアプリ開発プラットフォームを提供している企業です。
同社は、同社プラットフォームを通じて自動車や教育、エネルギー、金融、医療分野にソリューションを提供しています。
同社のローコード・プラットフォームは、RPAやビジネスプロセス管理、ケース管理、クラウドなどの機能が含まれています。
使用する機能の数やクラウドの種類に合わせて課金する料金モデルとなっています。
企業や消費者の開発ニーズに合わせて機能をカスタマイズし、ローコード・プラットフォームを使用する感じですね。
【DX・RPAとの関連】
アピアンは、アプリ/システム開発者の生産性向上や定型業務の改善・自動化に貢献しています。
ローコードの特徴は、プログラミングが苦手な人やスキルが無い人でも、比較的簡単にシステム開発が可能というところです。
ローコードを活用することで、アプリ/システムの開発工程を簡略化または自動化することができます。
また、ローコードを活用すれば、非IT部門の人でも「業務自動化システム」の開発が可能になります。
定型業務を自動化するシステムは、非IT人材が多くを占める部門で必要とされています。
ホワイトカラーと呼ばれる仕事ですね。
しかし、非IT部門が、一からプログラミングを組んでシステム開発するには、かなりハードルが高いと思います。
※絶対ではありません。
外注も考えられますが、「コストがかかる」「自動化システムが使いこなせない」等の弊害が発生します。
そこで、ローコードの出番ということです。
2、3か月程度で、定型業務を自動化するアプリ/システムが開発できた事例もあります。
このように、ローコード導入の効果は非常に大きいと考えています。
同社ローコード・プラットフォームは、DX導入のハードルを大きく下げてくれる「パラダイムシフト」的な存在です。
【分析】

アピアンの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2019年決算までマイナスでほぼ横ばいを推移しています。
売上高は、きれいな右肩上がりとなっています。
黒字化のための経営戦略と成長戦略に注視する必要があります。
アンシス【NASDAQ:ANSS】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
航空宇宙、MaaS
【事業概要】
アンシス(ANSYS, Inc.)は、エンジニアリング向けにシミュレーション・ソフトウェアを提供している企業です。
アンシスは、同社シミュレーションを通じて航空宇宙や自動車、教育機関、建設、医療分野などにソリューションを提供しています。
テクノロジーのトレンドで言うと、5Gや自動運転、EVに関するシミュレーションをソリューションとして展開しています。
同社の製品は、3D設計用ソフト「Ansys Discovery」や物理現象を評価するシミュレーションなどがあります。
他にも、半導体を設計するための回路シミュレーションなどもあります。
同社は、非常に多くのシミュレーション・ソフトウェアを提供しています。
【DX・RPAとの関連】
アンシスは、デジタルトランスフォーメーション向けにプラットフォームを提供しています。
同社プラットフォームは、設計やプロセスの最適化をシミュレーション上で行える「ものづくりのDX」です。
このプラットフォームは、シミュレーションデータの統合や保護、ワークフローの自動化などの機能があります。
プラットフォームに含まれる製品は、設計解析アプリ「DesignXplorer」やワークフロー自動化ソフト「ACT」などがあります。
他にも、ナレッジ管理アプリ「Minerva」などもあります。
ものづくり現場は、まだまだアナログなところが多くあります。
つまり、「ものづくりのDX」は、まだまだ多くの需要があるということです。
アンシスは、ものづくりに関連するDX需要の恩恵を享受するかもしれません。
【分析】

アンシスの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2015年から2019年決算まで堅調に増加しています。
売上高も同様に、2015年から2019年決算まできれいな右肩上がりです。
財務面も健全であり、安定性と成長性を兼ね備えた企業です。
ケイデンス・デザイン・システムズ【NASDAQ:CDNS】
【業種分類】
半導体・ソフトウェア・サービス
【関連分野】
自動運転
【事業概要】
ケイデンス・デザイン・システムズ(Cadence Design Systems, Inc.)は、集積回路や電子デバイスの設計技術と電子製品の検証IP(知的財産)を提供しています。
同社は、電子設計の技術を通じて5Gや航空宇宙、自動車分野にソリューションを提供しています。
同社の製品は、大きく「DESIGN EXCELLENCE」「SYSTEM INNOVATION」「PREVASIVE INTELLIGENCE」の3つのカテゴリーに分類されます。
DESIGN EXCELLENCEは、デジタル設計やフロントエンド設計、サインオフ解析などの製品が含まれています。
他にも、集積回路の検証IPや回路シミュレーション、レイアウト設計/検証などがあります。
SYSTEM INNOVATIONは、システム解析やプリント基板設計/解析、組み込みソフトウェアなどの製品が含まれています。
PREVASIVE INTELLIGENCEは、AIで設計を効率化・最適化するソフトウェアやIPなどが含まれています。
【DX・RPAとの関連】
ケイデンス・デザイン・システムズは、電子設計自動化(EDA)ツールを提供しています。
同社のEDAは、シノプシス【NASDAQ:SNPS】と同様に、回路設計の効率化が期待されています。
同社が提供しているEDAは、エンジニアの生産性向上に欠かせないツールです。
【分析】

ケイデンス・デザイン・システムズの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2019年決算まで堅調に増加しています。
本業での強さが伺えます。
売上高もきれいな右肩上がりとなっています。
同社は、財務健全性や収益性、安定性を兼ね備えた企業です。
オートデスク【NASDAQ:ADSK】
オートデスク【NASDAQ:ADSK】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【ADSK】幅広い業界で使われるCADツールで驚異的な成長を続ける|オートデスク」で解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
MaaS、航空宇宙、3Dプリンター、AR/VR
【事業概要】
オートデスク(Autodesk Inc.)は、自動車や建築、製造分野に設計ソフトウェア・サービスを提供している企業です。
同社は、「AEC」「PSEB」「MFG」「M&E」の4つの事業を展開しています。
AEC事業は、主に建築と建設分野に設計ソフトウェアを提供しています。
PSEB事業では、設計ソフトウェアのプラットフォーム・サービスや新興ビジネスを展開しています。
MFG事業は、製造分野に設計ソフトウェアを提供しています。
M&E事業では、メディアやエンターテイメント分野にアニメーション・ソフトウェアを提供しています。
同社の設計ソフトウェアは、CADツール「AutoCAD」「Fusion 360」などが挙げられます。
幅広い業界に自社の設計ソフトウェア&アプリケーションを提供している企業です。
【DX・RPAとの関連】
オートデスクは、製品モデルをシミュレーション上で設計するソフトウェア&アプリケーションを提供しています。
製品モデルを試しに作り始めると時間や労力、コストがかかります。
同社の設計ソフトウェアを使えば、シミュレーション上で製品モデルを容易に設計することができます。
さらに、シミュレーションで設計するので何回でもモデルを作り直すことができます。
シミュレーション上で「これでよし!」となってから、実際に試作を始めた方がいいですよね。
実際にモノを作るよりも同社ソフトウェアで製品モデルを設計した方が、作業の効率化と生産性向上につながります。
また同社は、自社製品をサブスクリプションで展開しています。
オートデスクは、「設計ソフトウェア&アプリケーション」のプラットフォーマーということですね。
【分析】

オートデスクの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算まで増加傾向にあります。
どちらとも、2019年決算までマイナスでしたが、2020年決算でプラスに転じています。
売上高は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
同社は、収益性や安定性を兼ね備えた企業です。
PTC【NASDAQ:PTC】
PTC【NASDAQ:PTC】の貸借対照表や詳しい決算/業績は、「【PTC】産業の価値を引き出すデジタルトランスフォーメーション |PTC Inc.」で解説しています。
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
航空宇宙
【事業概要】
ピー・ティー・シー(PTC Inc)は、コンピュータ支援設計(CAD)や製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアを提供している企業です。
同社は、他にも産業用拡張現実(AR)や産業用IoTソフトウェアも提供しています。
同社は、CADやPLM、AR、IoTを通じて航空宇宙や自動車、電子部品、エネルギー分野などにソリューションを提供しています。
同社の製品は、大きく「拡張現実」「産業用IoT」「CAD」「PLM」「MATHCAD」の5つのカテゴリーに分類されます。
拡張現実(AR)では、製品や作業工程にガイド情報や図面などの映像を重ねて、作業を効率化する製品/ツールを販売しています。
このARツールを活用することで、効率的に作業を進めることができます。
産業用IoTでは、産業用ロボットや生産現場をネットにつなげて管理するソフトウェアを販売しています。
このソフトウェアを導入することで、現場の状況などをリアルタイムで確認することができます。
CADでは、デジタル上で製品設計やシミュレーションできるCADソフトウェアを提供しています。
PLMでは、変化する製品のニーズや規格、生産状況を正確かつ迅速に管理するソフトウェアを販売しています。
テクノロジーの進展により、目覚しいスピードで製品・サービスの需要やカタチが変化しています。
このような状況では、製品のライフサイクルを常に把握する必要がります。
そのような理由から、PLMソフトウェアは重要視されています。
MATHCADでは、工学計算に使用する数式ソフトウェアを販売しています。
同社は、これらの製品を目的に合わせてカスタマイズし、最適なソリューションを提供しています。
【DX・RPAとの関連】
ピー・ティー・シーは、CADや産業用ARを組み合わせてエンジニアの生産性向上に貢献しています。
CADは、デジタル上で製品の設計やシミュレーションを行うので、コストをかけずに試作することができます。
また、すぐに設計モデルを作ることが可能なので設計作業の効率も向上します。
産業用ARは、非熟練者の作業支援にも使われています。
点検作業を行う箇所に図面やガイドラインを表示することで、点検作業のハードルが下がり作業効率が向上します。
他にも、産業用IoTソフトウェアを生産現場に適用するなど、DXに大きく貢献している企業です。
【分析】

PTCの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2016年から2020年決算まで少しずつですが増加傾向にあります。
売上高は、2016年から2020年決算まで緩やかに伸びています。
成長スピードが少し気になりますが、収益性と安定性を兼ね備えた企業です。
RPAホールディングス(株)【東証1部:6572】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
RPAホールディングスは、AIを活用して業務を効率化・自動化するRPAソフトウェアやツールを提供している企業です。
同社は、教育や医療機関、ホワイトカラーの業務などに同社のソフトウェア/ツールを提供しています。
同社の製品・サービスは、ホワイトカラーの業務を自動化する「RPA」や事務作業代行ソフト「BizRobo!」などがあります。
他にも、中小企業の人手不足をサポートする「RoboRobo」や医療機関でのRPA活用をサポートする「MediRobo!」などがあります。
RPAを中心に様々な取り組みを行っている企業です。
【DX・RPAとの関連】
RPAホールディングスは、業務を自動化するRPAソフトウェア/ツールを提供しています。
RPAを専門としており、まさにRPA銘柄です。
【分析】

RPAホールディングスの営業利益は、2018年から2019年決算まで増加していましたが、2020年決算で減少に転じています。
EPS(1株当たりの利益)は、2018年から2020年決算まで減少傾向にあります。
売上高は、2018年から2020年決算まで堅調に増加しています。
営業利益の減少とEPSの低下が気になりますね。
(株)PKSHA Technology【マザーズ:3993】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
PKSHA Technologyグループは、社内で開発したアルゴリズムモジュールを様々な分野に提供している企業です。
同社は、「Mobility&Maas」「Cloud Intelligence」の2つの事業を展開しています。
Mobility&Maas事業は、スマートシティの実現に向けて画像処理や映像解析に関するアルゴリズムモジュールを販売しています。
Cloud Intelligence事業では、自然な会話が期待できるチャットツールや顧客管理(CRM)ソフトウェアを販売しています。
この事業では、自然言語処理や機械学習を通じてソリューションを提供しています。
同社の製品は、テキスト理解モジュールや画像認識エンジン、汎用型対話エンジン、CRMソフトウェアなどがあります。
機械学習や深層学習、自然言語処理、画像認識を中心に、アルゴリズム開発を行っている企業ですね。
【DX・RPAとの関連】
PKSHA Technologyグループは、自然言語処理を使った対話エンジンやCRMソリューションを提供しています。
より自然な会話ができる対話エンジンは、カスタマーサポートでの活用が期待されています。
対話エンジンを活用することで、顧客からの質問などに対して正確かつ迅速な対応を取ることができます。
また、人件費削減や顧客満足度向上にもつながります。
CRMソフトウェアは、データ分析などを通じてリピート顧客やロイヤル顧客を増やすのに役立ちます。
AI技術をフル活用している企業です。
【分析】

PKSHA Technologyグループの営業利益は、2018年から2019年決算まで増加していましたが、2020年決算で減少に転じています。
EPS(1株当たりの利益)は、2018年から2019年決算まで減少していましたが、2020年決算で増加しています。
売上高は、2018年から2020年決算まで堅調に増加しています。
このままEPSを伸ばしていけるか注視する必要があります。
AI inside(株)【マザーズ:4488】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI、エッジコンピューティング
【事業概要】
AI insideグループは、人工知能(AI)を中心にサービスを提供している企業です。
同社は、「DX Suite」「AI inside Cube」の2つを柱として事業を展開しています。
DX Suiteは、あらゆる書類をデータ化してくれる「手書き文字認識AI」です。
これは、AI側が自らルールを設計して、文字データを学習する点が特徴です。
非IT部門の人も使えるので、多くの企業で導入されています。
AI inside Cubeは、エッジコンピューティング向けのハードウェア製品です。
この製品は、独自開発のAIを搭載しているようです。
オンプレミス環境でも使用することができ、様々な企業で使われています。
リアルタイム処理のニーズが高まっており、エッジコンピューティングの需要は年々増加しています。
同社の製品を含めエッジコンピューティング分野は、大きく注目されています。
【DX・RPAとの関連】
AI insideグループのDX Suiteは、RPAとも相性がよく定型業務の効率化と自動化に大きく貢献しています。
見積書や請求書にDX Suiteを導入することで、80%以上の業務時間削減や人的ミス削減の効果が出ているようです。
【分析】

AI insideの営業利益とEPS(1株当たりの利益)は、2018年から2020年決算まで増加傾向にあります。
どちらも、2018年と2019年決算でマイナスでしたが、2020年決算でプラスに転じています。
売上高は、堅調に増加しています。
営業利益とEPS成長率をこのまま伸ばしていけるか注目です。
ブルー・プリズム【LON:PRSM】
【業種分類】
ソフトウェア・サービス
【関連分野】
AI
【事業概要】
ブルー・プリズム(Blue Prism Group plc)は、プロセスを自動化するソフトウェアを提供している企業です。
同社は、インテリジェントオートメーションを通じて金融や医療、製造、物流分野にソリューションを提供しています。
業務を自動化するDX関連の製品を中心に事業を展開しています。
【DX・RPAとの関連】
ブルー・プリズムは、RPAのパイオニアとして自動化技術やAIを提供しています。
RPAに関するノウハウを多く持っている企業のようです。
RPAの代表銘柄ですね。
【分析】

調査中…..
まとめ|DX・RPAは始まったばかり
この記事では、DX・RPAの投資機会や関連銘柄について解説しました。
DXは海外が先行していますが、まだ多くの分野でデジタル化・自動化が進んでいません。
特に、日本ではDXの流れが遅れています。
つまり、DX・RPA関連の市場は、まだまだ拡大するポテンシャルがあるということです。
今後の需要拡大や新しく登場する技術に注目したいですね。