
こんにちは、かーくんです。
この記事では、サイバーセキュリティ分野でしっかり利益を伸ばしている、アカマイ・テクノロジーズ【NASDAQ:AKAM】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
アカマイ・テクノロジーズ【NASDAQ:AKAM】は、メタバースとサイバーセキュリティ関連銘柄です。
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本記事の内容は以下になります。
- アカマイ・テクノロジーズの企業情報
- アカマイ・テクノロジーズの貸借対照表
- アカマイ・テクノロジーズの決算
アカマイ・テクノロジーズ【NASDAQ:AKAM】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
アカマイ・テクノロジーズの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:AKAM】
<関連分野>
AI、サイバーセキュリティ、メタバース
<企業情報>

アカマイ・テクノロジーズ(Akamai Technologies,Inc.)は、インターネットコンテンツおよびアプリケーションの高速配信、クラウドセキュリティを提供している企業です。
アカマイ・テクノロジーズは、世界130ヵ国以上に”超分散型プラットフォーム”を提供しており、コンテンツの高速配信およびセキュリティ保護を実現しています。
同社は、金融サービスやゲーム、eコマース、ヘルスケア、ホテル&旅行業界など、幅広い分野にソリューションを展開している感じですね。
また、世界最大のエッジ・プラットフォームを提供しており、サイバー攻撃を防ぎながらデジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めています。
<事業概要>

アカマイ・テクノロジーズは、主に「コンテンツデリバリネットワーク」「セキュリティ」「エッジコンピューティング」の3つのソリューションを提供しています。
コンテンツデリバリネットワーク(CDN)は、自社技術でアプリおよびAPIパフォーマンスを強化することで、高速なコンテンツ配信を提供しています。
CDNソリューションは、同社の強みでもありますね。
このソリューションには、APIパフォーマンスの可視化と最適化が行える機能、リアルタイム負荷テスト、メディアをデバイスに合わせて自動最適化するツールなどを提供しています。
これらの強力な機能・ツールにより、高速で高パフォーマンスなコンテンツ配信を実現している感じですね。
セキュリティは、広範囲なサイバー攻撃から顧客を保護し、アプリやクラウド、APIなどエコシステム全体を網羅的に保護するソリューションです。
このソリューションには、API&アプリケーションのセキュリティ保護、テレワークのセキュリティ保護、アカウント乗っ取り防止、DDoS攻撃の対策が含まれています。
API&アプリケーションのセキュリティ保護では、WebアプリとAPIのセキュリティ保護を自動化する機能、セキュリティ管理・監視を行うマネジメント・サービスなどを提供しています。
テレワークのセキュリティ保護では、ゼロトラストに基くネットワーク・アクセス、データ漏洩を防ぐフィッシング対策、セキュアなWebゲートウェイを提供しています。
アカウント乗っ取り防止では、IDクラウド・サービス、ボット攻撃から保護する機能、アカウント乗っ取り防止機能を提供しています。
DDoS攻撃の対策では、セキュリティの自動化技術でDDos攻撃に関する全てのサイバー攻撃からユーザーを保護しています。
エッジコンピューティングは、世界最大のサーバーレス・コンピューティング・プラットフォームで高速なネットワーク・ソリューションを提供しています。
このソリューションには、サーバーレス・コンピューティング、エッジアプリケーション、クラウド最適化が含まれています。
サーバーレス・コンピューティングでは、エンドユーザーに近い場所にサーバーレスでWebアプリケーションを構築できる、コード作成・サービスなどを提供しています。
エッジアプリケーションでは、CDNに関連したエッジアプリケーションおよびサービスを提供しています。
クラウド最適化では、パフォーマンスの可視化、クラウドベース・アプリケーションのコスト削減などを行うソフトウェア・ツールを提供しています。
<注目ポイント>

アカマイ・テクノロジーズは、クラウドとエッジを基盤とした高速ネットワーク・サービスおよびセキュリティ・サービスに強みがある企業です。
特に、世界130ヵ国以上に24万台以上のサーバーを分散させている”超分散型サーバープラットフォーム”により、世界最大級のCDNサービスを提供している点は注目ですね。
世界中に展開されている” 超分散型サーバープラットフォーム”の規模こそが同社の強みとなっています。
膨大なデータや高速なコンテンツ配信がメジャーとなりましたが、同社は世界中でそれらに関連する顧客を持っており、今後も継続的な収益拡大が期待されています。
アカマイ・テクノロジーズの貸借対照表

アカマイ・テクノロジーズの貸借対照表になります。(※2021年11月時点)
自己資本比率は、54.76%となっています。
流動比率は348%、当座比率は320%となっています。
固定比率は、59%です。
流動比率が100%を大きく上回っているので、”短期的な支払い能力”は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を大きく上回っているので、短期的な財務健全性は大丈夫そうに見えますね。
固定比率は100%よりも低い水準なので、”長期的な財務健全性”も良さそう見えます。
アカマイ・テクノロジーズの決算
ここでは、アカマイ・テクノロジーズの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q4除く)の売上高とEPS(1株当たりの利益)は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高およびEPSは、Q~Q4でゆるやかな増加傾向でしたね。
2020年の売上高およびEPSは、Q1~Q3の全てで前年同期比を上回っていました。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高とEPSともに、きれいな右肩上がりの状態です。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q4除く)の営業利益は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
2021年四半期(Q4除く)の当期純利益は、Q1とQ3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益と当期純利益は、底堅く黒字を維持していました。
2020年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1~Q3で前年同期比を上回っていました。
四半期ベースで見ても、しっかりと利益を確保できていますね。
<通期>

通期の営業利益と当期純利益は、2017年から2020年決算まで右肩上がりの増益となっています。
しっかりと利益を確保しており、しかもその利益幅が年々増加しています。
売上高営業利益率も30%を維持しており、本業での儲けが好調みたいですね。
ハイパーグロース株のような”うなぎ登りの売上高成長率”はありませんが、しっかりと利益を伸ばしており、魅力的な面があります。