
こんにちは、かーくんです。
この記事では、AIを使った事業で収益を伸ばしている、アスペン・テクノロジー【NASDAQ:AZPN】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
アスペン・テクノロジー【NASDAQ:AZPN】は、下記のDX・RPA関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- アスペン・テクノロジーの企業情報
- アスペン・テクノロジーの貸借対照表
- アスペン・テクノロジーの決算
アスペン・テクノロジー【NASDAQ:AZPN】は、一体何をしている企業か?
それでは、さっそく見ていきましょう。
アスペン・テクノロジーの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:AZPN】
<関連分野>
AI
<企業情報>
アスペンテック(Aspen Technology)は、製造環境全体にAI(人工知能)の組み込みを行う、最適化ソフトウェア・ソリューションのプロバイダーです。
同社は、ケミカルや医薬品、消費財、電力、食品・飲食、輸送、製紙・パルプなど幅広い業界にソリューションを提供しています。
石油・ガス、化学、エンジニアリングの大企業が、安全性や持続可能性、オペレーションのパフォーマンスに関する目標を達成するために、同社のソフトウェアを利用しています。
30年以上にわたって、複雑な製造環境をより適切に設計、運用、保守するソフトウェアを提供してきました。
現在では、2,100社を超える企業の数十万人のユーザーが最適化ソリューションを活用して、プロセス設計、運用パフォーマンス、サプライチェーン計画を管理および最適化しています。
製造環境(プラントやプロセスの設計・運用・管理)のすべてをデジタル化することで社会課題を解決している企業です。
<事業概要>
アスペン・テクノロジーは、「 License」「 Maintenance」「 Services and other」3つのセグメントで構成されています。
LicenseおよびMaintenanceでは、プロセス最適化のソフトウェアソリューション、関連するサポートサービスのライセンスを提供しています。
この事業のソリューションには、AIを大衆化した”Aspen Hybrid Mpdels”、AIoT(モノの人工知能)、資産パフォーマンス管理、生産最適化、バリューチェーン最適化があります。
Aspen Hybrid Mpdelsでは、複雑な原理モデルの解決やプロセスのモデリング、AIによる予想などが機能として含まれています。
AIoT(モノの人工知能)では、エンタープライズ全体にわたる産業データから隠れた情報や価値を引き出すソリューションを提供しています。
データ管理の統合、エッジおよびクラウドの構築、AI環境を提供し、問題に迅速に対応できるAIアプリケーションとなっています。
生産最適化では、石油精製やケミカルなどの分野にAIを活用して、生産計画からプラント稼働までを最適化するソリューションを提供しています。
バリューチェーン最適化では、エネルギーおよびケミカル分野のロジスティクスを最適化するソフトウェア・ソリューションを提供しています。
このソリューションは、需給の予想から生産計画を組んだ後、物流・資材を最適化し、プラントの稼働を効率化してくれます。
Services and otherでは、専門サービスとトレーニングを提供しています。
<注目ポイント>
アスペン・テクノロジーは、同社のソフトウェアを通じて、運用コストや作業工程を削減し生産性を向上させることで、企業の競争力と収益性を向上させています。
たとえば、製薬会社が同社ソフトウェアを活用して、生産現場全体の工程時間を大幅に改善した事例があります。
また、パルプ会社の生産プロセスを改善して、メンテナンスコストを削減した事例があるようです。
他にも、同社の機械学習を活用して、液化天然ガス施設でのコンプレッサー故障の原因を発見した事例があります。
同社は、ものづくり現場のDXに大きく貢献している企業です。
アスペン・テクノロジーの貸借対照表

アスペン・テクノロジーの貸借対照表になります。(※2021年8月時点)
自己資本比率は、53.4%となっています。
流動比率は543%、当座比率は305%となっています。
固定比率は、1.0%です。
流動比率が100%を大きく上回っているので、”短期的な支払い能力”は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を大きく上回っているので、大丈夫そうですね。
固定比率は100%よりもかなり低い水準なので、”長期的な財務健全性”も良さそう見えます。
アスペン・テクノロジーの決算
ここでは、アスペン・テクノロジーの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/9、Q2:2019/12、Q3:2020/3…..
2021年四半期の売上高は、Q2、Q3で前年同期比を上回っています。
2021年四半期のEPS(1株当たりの利益)は、Q2~Q4で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2020年の売上高はとEPSは、Q1~Q3で横ばいでしたが、Q4で大きく増加していました。
2021年の売上高とEPSは、Q2の売上高を更新できていないものの、四半期全体で見ると増加傾向にありますね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高は、2018年から2021年決算まで”ひたひた”と増加しています。
通期のEPS(1株当たりの利益)は、2018年から2020年決算まで減少傾向にありましたが、2021年決算で大きく回復しています。
売上高は着実に増加しており、EPSも改善が見られますね。
EPSは企業の成長性を示しているので、2021年以降の数字も要チェックですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/9、Q2:2019/12、Q3:2020/3…..
2021年四半期の営業利益は、Q2とQ3で前年同期比を上回っています。
2021年四半期の当期純利益は、Q2~Q4で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2020年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1~Q3まで軟調でしたがQ4で大きく増加しています。
2021年四半期の営業利益と当期純利益は、Q2がかなり好調ですね。
2021年四半期全体で見ても増加傾向にあります。
<通期>

通期の営業利益は、2020年決算で前年比を下回ったものの、2021年決算では改善しており、2018年から2021年決算の長期で見ると増加傾向にあります。
通期の当期純利益は、2018年から2020年決算まで減少していましたが、2021年決算で大きく増加しています。
営業利益は底堅く推移しており、本業での儲けは好調みたいですね。
当期純利益に関しては、2021年以降も「増益」かどうかチェックしたほうが良さそうです。