
こんにちは、かーくんです。
この記事では、半導体およびライフサイエンスの二刀流ビジネスを展開しているブルックス・オートメーション【NASDAQ:BRKS】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
ブルックス・オートメーション【NASDAQ:BRKS】は、下記のロボティクス関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- ブルックス・オートメーションの企業情報
- ブルックス・オートメーションの貸借対照表
- ブルックス・オートメーションの決算
ブルックス・オートメーション【NASDAQ:BRKS】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
ブルックス・オートメーションの企業情報
<Ticker symbol>
ブルックス・オートメーション【NASDAQ:BRKS】
<関連分野>
ロボティクス
<企業情報>
ブルックス・オートメーション(Brooks Automation Inc)は、半導体製造やライフサイエンス、クリーンエネルギーなどに自動化、真空技術、および計測ソリューションを提供する世界的な大手プロバイダーです。
同社は、幅広い分野に「オートメション技術」や「低温貯蔵ソリューション」を提供しています。
<事業概要>
ブルックス・オートメーションの事業は、「半導体ソリューション」「ライフサイエンス」の2つの事業を展開しています。
同社は、2015年では半導体事業の収益が全体の80%を占めていましたが、2021年にはライフサイエンス事業の収益(50%くらい)がかなり増えています。
半導体ソリューション事業は、半導体製造装置用に使用する部品やロボット、半導体汚染管理装置を提供しています。
他にも、半導体ハンドリングシステムや超低温・真空関連装置、汚染管理ソリューションなどを提供しています。
この事業では、半導体に関連する幅広い製品・サービスを提供していますね。
ライフサイエンス事業は、学術研究や農業、政府機関、製薬分野などに製品・サービスを提供しています。
製品は、自動化超低温ストレージ製品やサンプル管理治具、コールドチェーンなどがあります。
サービスでは、臨床試験管理やサンプ調製、分析サービス、医薬品流通ソリューションなどを提供しています。
<注目ポイント>
ブルックス・オートメーションは、「自動化技術」と「低温技術」を掛け合わせたオートメション技術を提供しています。
他社とは、少し違ったオートメション技術で差別化しています。
製薬などのサンプル保存の自動化(タグ付け・履歴追跡など)は将来性もあり魅力的ですね。
独自の技術力により、持続的な成長を続けています。
ブルックス・オートメーションの貸借対照表

ブルックス・オートメーションの貸借対照表になります。(※2021年6月時点)
自己資本比率は、77.84%です。
流動比率は307.63%、当座比率は253.23%となっています。
固定比率は30.9%となっています。
自己資本比率から分かるように、同社は潤沢な資金を持っています。
流動比率および当座比率は、200%を大きく上回っているので、短中期的な財務健全性は大丈夫そうですね。
また固定比率は、100%よりも低い水準なので、長期的な財務健全性も問題なさそうです。
Good!!!
ブルックス・オートメーションの決算
ここでは、ブルックス・オートメーションの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

2021年四半期(Q4除く)の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高およびEPSは、ほぼ横ばい状態でした。
2020年の売上高およびEPSは、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っていました。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
通期のEPS(1株当たりの利益)も、2017年から2020年決算まで同様に右肩上がりに増加しています。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業です。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

2021年四半期(Q4除く)の営業利益と当期純利益は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益および当期純利益は、Q4の当期純利益を除き軟調でしたね。
2020年四半期の営業利益は、Q1~Q4で前年同期比を上回っており、当期純利益はQ1とQ3、Q4で前年同期比を上回っていました。
<通期>

通期の営業利益は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
当期純利益は、2020年決算で落ち込みましたが、2017年から2019年決算まできれいな右肩上がりです。
営業利益が堅調ということは、本業での儲けが好調である証拠ですね。