
こんにちは、かーくんです。
この記事では、驚異的な売上高成長率を出している、セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】は、下記のRPA・DX関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- セールスフォース・ドットコムの企業情報
- セールスフォース・ドットコムの貸借対照表
- セールスフォース・ドットコムの決算
セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
セールスフォース・ドットコムの企業情報
<Ticker symbol>
セールスフォース・ドットコム【NYSE:CRM】
<関連分野>
SaaS、AI、DX
<企業情報>

セールスフォース・ドットコム(Salesforce.com, Inc.)は、企業と顧客をつなぐCRM(顧客管理)ソリューションをクラウド経由で提供している企業です。
セールスフォースの顧客管理(CRM)システムは、1999年にサンフランシスコの小さなアパートで働いていた4人の創業者によって開発されました。
これは、マーケティングや営業、コマース、サービスなど全ての部署で、顧客一人ひとりの情報を一元的に共有できる統合CRMプラットフォームになります。
今では、15万社を超える企業がこのプラットフォームを使用して、顧客関係を強化することでビジネスを成長させています。
また同社は、金融や医療、小売、製造、公共機関、通信分野に製品・サービスを幅広く展開しており、CRM市場で世界シェア1位を獲得しています。
同社は創業以来、テクノロジーの力で人と人とのつながりをより強固なものにすることにより、世界をより良い方へと変えていくことを目指しています。
<事業概要>

セールスフォース・ドットコムのソフトウェア・サービスは、主に「Sales」「Service」「Platform&Other」「Marketing&Commerce」の4つのカテゴリーに分類されます。
カテゴリーの中でも、営業支援「Sales Cloud」やカスタマーサービス「Service Cloud」、マーケティング「Marketing Cloud」と、細かくニーズに合わせてソフトウェア・サービスを提供しています。
その他のニーズ別サービスでは、eコマースや分析、人材育成・学習、プロダクティビティ向けのプラットフォームを提供しています。
Sales Cloud:売上予想、リード管理、顧客と営業情報の管理、営業プロセスの自動化、等の機能で営業の生産性向上
Service Cloud:ナレッジベース提供、他社アプリとの連携、商談のトラッキング、各種メールテンプレ等でカスタマーサービスの生産性向上
Marketing Cloud:カスタマージャーニーの管理やデータ管理プラットフォーム、マーケティングプロセスの自動化等でマーケティングの効率化
Commerce Cloud:注文管理システムやAI活用のCVR向上、自由度の高いカスタマイズ等でeコマースの収益向上
また同社は、これらの「○○ Cloud」を1つにまとめた「Salesforce Customer 360」というCRMプラットフォームも提供しています。
Salesforce Customer 360は、営業やマーケティング、カスタマーサポート、eコマース等を連携させて、顧客獲得と満足度向上を図る製品です。
アプリケーション/ソフトウェアの詰め合わせパックのようなイメージです。
<注目ポイント>
セールスフォース・ドットコムは、世界一の顧客関係管理(CRM)プラットフォーム企業です。
同社は、「サービス型ソフトウェア(SaaS)」のビジネスモデルをテクノロジー業界に浸透させた先駆者です。
同社が開発した顧客管理(CRM)システムは、すべてのソフトウェアと重要な顧客データがインターネットで提供され、サブスクリプション・サービスとして利用できます。
また、同社のプラットフォームは、バックオフィス業務を自動化することで、企業の成長と収益向上に貢献しています。
セールスフォース・ドットコムの貸借対照表

セールスフォース・ドットコムの貸借対照表になります。(※2021年7月時点)
自己資本比率は、62.58%となっています。
流動比率は133%、当座比率は119%となっています。
固定比率は、23.6%です。
流動比率が100%を上回っているので、短期的な支払い能力は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を上回っているので、大丈夫そうです。
固定比率は100%よりも低い水準なので、長期的な財務健全性も良さそう見えます。
セールスフォース・ドットコムの決算
ここでは、セールスフォース・ドットコムの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/4、Q2:2019/7、Q3:2019/10…..
2020年四半期の売上高は、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
2020年四半期のEPS(1株当たりの利益)は、Q2~Q4で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高はQ1~Q4で増加傾向にあり、EPSはほぼ横ばい状態でした。
2020年の売上高はQ1~Q4で右肩上がりに増加し、EPSはQ1~Q3まで好調でした。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2021年決算まで堅調に増加しています。
売上高およびEPS成長率は、右肩上がりに増加しており好調です。
素晴らしい伸びですね。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/4、Q2:2019/7、Q3:2019/10…..
2020年四半期の営業利益および当期純利益は、Q2~Q4で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益と当期純利益は、あまり冴えない感じでしたね。
2020年四半期では、営業利益が改善しており、当期純利益は底堅く推移しています。
(Q2の伸びはすごいですね)
<通期>

通期の営業利益は、2017年から2021年決算まで底堅く黒字となっていますが、増加傾向には無いみたいですね。
当期純利益は、2017年から2020年決算まであまり冴えない感じでしたが、2021年決算で大きく増加しています。
売上高を伸ばしながら、利益も一定水準確保できている状態ですね。
グロース銘柄としては、魅力的ですね。
営業利益と当期純利益が右肩上がりに増加し始めたら、さらに魅力的な銘柄になりそうです。
今後のさらなる成長が楽しみです。