
こんにちは、かーくんです。
この記事では、驚異的な売上高成長率(YoY:60%以上)を出している、クラウドストライク【NASDAQ:CRWD】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
クラウドストライク【NASDAQ:CRWD】は、下記のサイバーセキュリティ関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- クラウドストライクの企業情報
- クラウドストライクの貸借対照表
- クラウドストライクの決算
クラウドストライク【NASDAQ:CRWD】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
クラウドストライクの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:CRWD】
<関連分野>
AI、サイバーセキュリティ
<企業情報>

クラウドストライク(CrowdStrike Holdings, Inc.)は、エンドポイント防御プラットフォーム分野に”クラウドベースのサイバーセキュリティ”を提供している企業です。
クラウドストライクは、この分野を代表する企業です。
同社は2011年に設立されて今日まで急成長を続けている、注目のサイバーセキュリティ企業でもあります。
エンタープライズリスクの最も重要な領域である「エンドユーザー機器(モバイル機器/ラップトップ/サーバー等)」に対して、サイバーセキュリティを提供しています。
同社の代表的なソリューションは、AIを活用した”AI駆動型サイバーセキュリティ・ソリューション”です。
従来のサイバー攻撃対策は、エンドポイント内に潜んでいる既知の脅威を監視・スキャンすることで、サイバー攻撃を阻止していました。
これに対して、同社は未知のサイバー攻撃にも先回りして対応してくれる「Threat Graph」と呼ばれるAIを提案しています。
簡単に言うと、エンドポイント防御プラットフォームにAIという頭脳をつけたサイバーセキュリティですね。
より多くの顧客データを毎日のように分析することで、「Threat Graph」AI技術が日々向上していく感じです。
このAI駆動型サイバーセキュリティのソリューションにより、週に約4兆のサイバー脅威を処理し1分間に5,000万件の判断を行っています。
数が多すぎて、なんと表現したらよいかわからないレベルですね。(笑)
<事業概要>

クラウドストライクは、主に「エンドポイントセキュリティ」「クラウドセキュリティ」「ID保護」「脅威インテリジェンス」の4つのソリューションを提供しています。
エンドポイントセキュリティは、クラウドベースでエンドユーザ機器(USB/モバイル機器)のセキュリティを保護するソリューションです。
このソリューションには、システムの脆弱性管理や自動マルウェア分析、クラウドベースのデータセンター保護などが含まれています。
機械学習と人工知能により、既知および未知のマルウェアやランサムウェアを検知し攻撃を阻止してくれます。
リアルタイムでサイバー攻撃と脅威レベルを可視化してくれるので、視覚的にサイバー攻撃を把握することができます。
また、サイバー攻撃の検知と対応を簡素化してくれるので、IT部門以外の部署でも安心して使用できるソリューションとなっています。
クラウドセキュリティは、単一プラットフォームでマルチクラウド環境のセキュリティ管理とサイバー攻撃阻止を実現するソリューションです。
クラウド環境で必要となるセキュリティ機能の全てをクラウドデース(一元化されたプラットフォーム)で提供しています。
AmazonやMicrosoft、Googleのクラウド環境とも互換性があるセキュリティサービスを展開しており、実績のあるソリューションとなっています。
クラウド環境の脆弱性スキャン・管理からディスカバリー、可視化、コンプライアンス管理まで包括的なセキュリティサービスを提供しています。
クラウドを守るために24時間体制で技術サポートも行っているみたいですね。
ID保護は、組織全体(あらゆる場所)の従業員IDをサイバー攻撃から保護するソリューションです。
高度なAIを組み合わせてアクセスを分析し、IDを標的とした攻撃からリアルタイムに組織情報を保護しています。
ログインの種類や送信元・送信先、位置情報といったアクティビティの情報を可視化して、すべてのアカウントとエンドポイントを守っている感じですね。
脅威インテリジェンスは、サイバー脅威の自動分析とインテリジェンスを組み合わせて、次に発生しそうなサイバー攻撃を調査してくれるソリューションです。
自動でセキュリティ分析・調査を行ってくれるので、組織の負担は少なくなりそうですね。
<注目ポイント>

クラウドストライクは、”クラウドネイティブなエンドポイント防御プラットフォーム”を提供しており、クラウド時代に最適化されたセキュリティ体制に強みを持っています。
同社のセキュリティ・ソリューションは、100%クラウド型の基本設計概念であるため、クラウドを使わないレガシー型の既存ソリューションに対して競争優位性をもっています。
様々なクラウド環境に対応することができ、迅速かつ効果的にサイバー脅威に対処できる強みも持っています。
既存のセキュリティサービスが機能しなくなってきている時代だからこそ、同社は他社のセキュリティサービスと差別化できている感じですね。
クラウド型ソリューションは、安定した収益が見込めます。
そのため、同社のクラウドベースのセキュリティソリューションも安定した収益が得られると考えられます。
世界的にクラウド型セキュリティ・プラットフォームの採用が加速していることから、同社には極めて堅調な成長機会があると考えられます。
クラウドストライクの貸借対照表

クラウドストライクの貸借対照表になります。(※2022年3月時点)
自己資本比率は、28.35%となっています。
流動比率は190%、当座比率は176%となっています。
固定比率は、約25%です。
流動比率が100%を上回っているので、短期的な支払い能力は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を上回っているので、大丈夫そうです。
固定比率は100%よりも低い水準なので、長期的な財務健全性も良さそう見えます。
クラウドストライクの決算
ここでは、クラウドストライクの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/4、Q2:2019/7、Q3:2019/10…..
2022年四半期の売上高は、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
2022年四半期のEPS(1株当たりの利益)も、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2020年の売上高とEPSともにQ1~Q4で増加傾向にありました。
2021年の売上高とEPSともに、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2019年から2022年決算まで堅調に増加しています。
売上高成長率(対前年)は、 2020年でなんと90%以上となっており、その後も大きく成長しています。
素晴らしい伸びですね。
まさにハイパーグロース銘柄です!
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/4、Q2:2019/7、Q3:2019/10…..
2022年四半期の営業利益および当期純利益では、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っているものはありません。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2020年四半期の営業利益と当期純利益は、全ての四半期で赤字となっていました。
2021年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1~Q4の全てで赤字ですが前年同期比を上回っています。
<通期>

通期の営業利益と当期純利益は、2019年から2022年決算まで赤字となっています。
売上高営業利益率は、2019年と比べると改善していますね。
大きく赤字になっている要因として、「研究開発費の増加」が挙げられます。
同社は、事業を拡大するために資金を研究開発費に回して、企業成長に多くのコストをかけています。
利益よりも企業の収益成長(事業拡大)にフォーカスしている感じですね。
今後もクラウドストライクの成長から目が離せませんね。