
こんにちは、かーくんです。
この記事では、バイオテクノロジーで持続可能な栄養素を開発している、ダーリング・イングリディエンツ【NYSE:DAR】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
ダーリング・イングリディエンツ【NYSE:DAR】は、下記のアグリ・フードテック関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- ダーリング・イングリディエンツの企業情報
- ダーリング・イングリディエンツの貸借対照表
- ダーリング・イングリディエンツの決算
ダーリング・イングリディエンツ【NYSE:DAR】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
ダーリング・イングリディエンツの企業情報
<Ticker symbol>
ダーリング・イングリディエンツ【NYSE:DAR】
<関連分野>
SDGs、フードテック
<企業情報>
ダーリング・イングリディエンツ(Darling Ingredients Inc.)は、バイオテクノロジーで持続可能な食品・飼料・燃料のソリューションを提供しています。
同社は、多様化する人々のニーズにバイオテクノロジーで応える企業です。
同社では、食用・非食用(肉副産物)のバイオ栄養素から、持続可能な天然成分や工業製品で使われる栄養素へ再生する開発を行っています。
また、開発した「天然栄養成分」をカスタマイズして、製薬や食品、ペットフード、肥料、化粧品業界へ提供しています。
<事業概要>
ダーリング・イングリディエンツは、「Feed」「Food」「Fuel」の3つのセグメントで構成されています。
これらの事業で、栄養成分のリサイクル加工やカスタマイズを行い、食用油脂や飼料肥料などを提供しています。
また、同社は「Health」「Nutrients」「Bioenergy 」「Services」の4つをビジネスの柱としています。
Healthでは、医療や製薬、栄養補助食品へ自社技術を提供しています。
医療には特殊ゼラチン・コラーゲン、製薬業界には安全で信頼性の高い製剤などを提供しています。
また、栄養補助食品にはコラーゲンベースの健康・美容ソリューションを提供しています。
スポーツアプリケーションから美容、バイオエンジニアリングに至るまでのセグメントをカバーしています。
Nutrientsは、人間、動物、植物、土壌に栄養を与えるソリューションを提供しており、同社が注力している領域です。
このビジネスでは、動物から得られる栄養素をタンパク質やミネラル、その他の特殊な成分に加工し提供しています。
用途は、飼料用や土壌用、植物用など様々です。
Bioenergyでは、バイオマスを様々な産業で使用されているゼラチンや特殊食品などの成分に加工し、提供しています。
このビジネスでは、持続可能でリサイクル可能な資源を生産しています。
他には、バイオ燃料などの再生可能エネルギーにも注力しています。
Servicesでは、農業向け肥料、レストランで廃棄される食用油のリサイクル、小売で廃棄される食用油の収集などを行っています。
このビジネスでは、使用済み食用油の収集からグリーストラップの洗浄まで幅広いソリューションを提供しています。
<注目ポイント>
ダーリング・イングリディエンツは、非常に多くの顧客に、持続可能な栄養成分やリサイクル技術を提供しています。
幅広い業界で引き合いがあるようです。
いま世界では、持続可能な開発技術が重要視されています。
注目を集める「持続可能性」に、同社のビジネスは非常にマッチしています。
同社の「持続可能な栄養成分」は、魅力的であり高い注目を集めるバイオテクノロジー企業だと思います。
ダーリング・イングリディエンツの貸借対照表

ダーリング・イングリディエンツの貸借対照表になります。(※2021年6月時点)
自己資本比率は、51.52%です。
流動比率は146.16%、当座比率は86.05%となっています。
固定比率は、85.89%となっています。
流動比率が100%を上回っているので、短期的な支払い能力は大丈夫そうです。
少し厳しく安全性を見ると、当座比率が100%を下回っているので、そこは注視ですね。
しかし、固定比率は100%よりも低い水準なので、長期的な財務健全性は大丈夫そうに見えます。
ダーリング・イングリディエンツの決算
ここでは、ダーリング・イングリディエンツの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2020年四半期の売上高は、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
EPS(1株当たりの利益)は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高は、ほぼ横ばい状態でしたね。
また、2019年のEPSは、Q1~Q3まで低迷していましたが、Q4で大きく上昇しました。
2020年の売上高は、Q1~Q3までほぼ横ばい状態でしたが、Q4で大きく増加しています。
2020年のEPSは、減少傾向にあります。
<通期>

通期の売上高は、2017年から2019年決算まで低迷していましたが、2020年決算では回復しています。
通期のEPS(1株当たりの利益)は、2017年と2018年決算で軟調でしたが2019年で大きく増加しており、2020年決算でもその水準をほぼ維持しています。
今後は、通期売上高およびEPS成長率が前年を上回り、増加傾向に転じるのか注視する必要がありそうです。
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2020年四半期の営業利益および当期純利益は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益および当期純利益は、Q4で大きく増加していました。
2020年四半期の営業利益および当期純利益は、Q4で少し落ち込みましたが、Q1~Q3で一定の水準を維持しているように見えます。
<通期>

通期の営業利益は、2020年決算で少し落ち込みましたが、2017年から2019年決算まで堅調に増加しています。
当期純利益は、2017年から2020年決算まで増加傾向にあります。
一定水準の利益を出せている感じですね。