
こんにちは、かーくんです。
この記事では、売上高前年比160%以上で急速に成長している、データドッグ【NASDAQ:DDOG】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
データドッグ【NASDAQ:DDOG】は、下記のサイバーセキュリティ関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- データドッグの企業情報
- データドッグの貸借対照表
- データドッグの決算
データドッグ【NASDAQ:DDOG】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
データドッグの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:DDOG】
<関連分野>
AI、サイバーセキュリティ
<企業情報>

データドッグ(Datdadog, Inc.)は、クラウドアプリケーションやITシステム向けに運用監視(モニタリング)とセキュリティのプラットフォームを提供している企業です。
クラウド時代のアプリ開発者と運用担当者のためにサーバー監視および分析サービスを提供しており、場所や規模に関係なく、あらゆるアプリケーションの内部を監視できるサービス(SaaS)を展開しています。
具体的には、単一のプラットフォーム上でエンドツーエンドのトレースやログ収集を行い、サードパーティサービス可視化、インフラ監視、アプリケーションパフォーマンス監視などを一元管理するサービスとなっています。
同社のサービスである”API(ソフトウェアの機能共有)アクセス”や”各種システムとの連携機能”を活用することで、顧客は膨大なデータから有益なインサイトが得られ、膨大なアプリやツールを適切に管理することができます。
さらに機能を拡張することで、意識決定のためのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールのように、システム運用と開発の意思決定を支えるデータプラットフォームを目指しています。
<事業概要>

データドッグは、インテグレーションやログ管理、モニタリング、セキュリティモニタリングといった多くの製品ポートフォリオを通して、非常に幅広いソリューションを提供しています。
ここでは、各ユースケースに焦点を当てて紹介していきたいと思います。
取り上げるソリューションは、「クラウド移行」「モニタリング統合」「セキュリティモニタリング」「IoTモニタリング」「リアルタイムBI」の5つのソリューションです。
クラウド移行では、”企業のレガシーシステム”と”クラウドベースのシステム”を対応させて、クラウド移行の各段階でリアルタイムにデータを監視し、移行したアプリケーションのパフォーマンス向上を図っています。
あらゆるインフラストラクチャのプラットフォームでサーバー、サービス、アプリケーションなどを一元的に可視化(マッピング)し、クラウド移行時にアプリ同士で弊害がないか依存関係を確認することができます。
モニタリング統合は、450以上のベンダーが提供するインテグレーションとカスタムアプリを統合し、すべてのシステム・アプリ・サービスを横断的にモニタリングするソリューションです。
450以上のインテグレーションを計測し、すべてのシステムからデータ収集することで、エンジニア同士の連携が容易になり組織全体の監視基準を確立することができます。
450以上のインテグレーションを統合できるって普通に凄いですよね。。。
セキュリティモニタリングでは、ベンダーがサポートする450以上のインテグレーションから得られる監視データに基づいて、サイバー脅威の検知とセキュリティ分析ソリューションを提供しています。
エンジニアはセキュリティモニタリングを通じてサイバー攻撃の検出ルールを作成することで、あらゆる環境のサイバー脅威をリアルタイムかつ自動的に監視することができます。
高い費用対効果ですぐに使えて早期にサイバー脅威を把握できる点が評価されているみたいですね。
IoTモニタリングでは、分散型デバイスのIoTパフォーマンスとモニタリングを提供しています。
多くの分散型IoTデバイスを管理している企業では、一部システムからのデータフローが中断してしまうと、デバイス障害やパフォーマンス障害、ネットワーク障害を引き起こす可能性があります。
データドッグならIoTデバイスを包括的に監視し、ハードからソフトウェアまで全てのデータを一元的にモニタリングし、障害の影響を低減することができます。
リアルタイムBI(ビジネスインテリジェンス)では、購入処理や旅行者のチェックイン、広告インプレッションなどのメトリクスを収集し、ビジネス活動を客観的に分析するサービスを提供しています。
顧客はリアルタイムBIを通じて、ビジネスデータを包括的に可視化しウェブアプリケーションの収益やユーザーエクスペリエンスがどのようにビジネスの成果に結びついているか確認することができます。
また、ビジネスに影響を与える問題を迅速に解決するために、問題の根本的な原因を突き止める目的でも使用されています。
<注目ポイント>
データドッグは、ソフトウェア運用監視およびセキュリティプラットフォームを提供している企業です。
同社は、AmazonやMicrosoft、Adobeといった複数のクラウドサービス、アプリケーションを統合して一元管理できる強みを持っています。
モニタリングしたいアプリケーションを統合し、1つの画面上で可視化できる点が多くの顧客から評価されています。
拡大する企業システムのクラウド化において、他社にはない統合型モニタリング機能を武器に、事業領域を広げています。
同社の成長戦略は、市場での販売およびマーケティング活動を通じて、既存顧客セグメントの売上拡大を図るとなっています。
まだ自社ブランドが市場に浸透していないので、そこを強化していく感じですね。
急速に成長するクラウド・モニタリング市場で培ったノウハウを活かして、セキュリティ市場に参入したことで、同社の収益は今後も堅調に拡大することが期待できます。
データドッグの貸借対照表

データドッグの貸借対照表になります。(※2021年10月時点)
自己資本比率は、50.65%となっています。
流動比率は431%、当座比率は420%となっています。
固定比率は、11.2%です。
流動比率が100%を大きく上回っているので、”短期的な支払い能力”は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を大きく上回っているので、短期的な財務健全性は大丈夫そうですね
固定比率は100%よりも低い水準なので、”長期的な財務健全性”も良さそう見えます。
データドッグの決算
ここでは、データドッグの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の売上高は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
2020年四半期(Q3, 4除く)のEPS(1株当たりの利益)は、Q2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高およびEPSは、Q1~Q4で堅調に増加していました。
2020年の売上高およびEPSは、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っていましたね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2018年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高およびEPS成長率は右肩上がりに伸びており、収益を拡大し続けています。
2019年に上場したばかりの企業(2010年創業)なので決算情報が少ないですが、通期で売上高前年比160%以上を出しています。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の営業利益および当期純利益では、前年同期比を上回っているものがありません。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益と当期純利益では、赤字幅を縮めていましたね
2020年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1とQ2で前年同期比を上回っていました。
<通期>

通期の営業利益および当期純利益は、2018年から2020年決算まで赤字となっています。
売上高を上げるために資金を開発費などに回して、企業成長に多くのコストをかけていると考えられます。
実際、同社はテクノロジーに対する継続的な先行投資を行い、新製品や新機能、新サービスの開発に注力しています。
2017年にはアプリケーションパフォーマンス監視を開発し、2018年にはログ管理、2019年にはユーザーエクスペリエンスの監視技術を開発しています。
利益よりも企業の収益成長(事業拡大)にフォーカスしている感じですね。
いまは、「売上高成長率が鈍化していないか?」を毎回の決算で確認し、ハイパーグロース株として成長性が衰えていないかチェックするフェーズですね。