
こんにちは、かーくんです。
この記事では、売上高営業利益率が30%を超えている、フェア・アイザック【NYSE:FICO】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
フェア・アイザック【NASDAQ:FICO】は、下記のサイバーセキュリティ関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- フェア・アイザックの企業情報
- フェア・アイザックの貸借対照表
- フェア・アイザックの決算
フェア・アイザック【NYSE:FICO】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
フェア・アイザックの企業情報
<Ticker symbol>
【NYSE:FICO】
<関連分野>
AI、フィンテック、サイバーセキュリティ
<企業情報>

フェア・アイザック(Fair Isaac Corp)は、クレジットスコア・サービスや予測分析ソフトウェアなどを提供している企業です。
同社は、銀行や製造業、小売・Eコマース、政府機関などに事業を展開しています。
同社のクレジットスコア「FICOスコア」は、米国の消費者信用リスクの標準指標となっており、大手金融機関の90%以上が使っていると言われています。
同社の信用リスク分析サービス(FICOスコア等)は、金融機関のほかに政府機関も活用しており、世界トップクラスのリスク分析サービスを提供しています。
同社は、分析技術とAIを組み合わせた「FICOプラットフォーム」により、企業のやりとりをリアルタイムで予測・分析・最適化し、意思決定を改善しています。
このプラットフォームは、90ヵ国以上の企業に導入されており、企業のDX化にも貢献しています。
<事業概要>

フェア・アイザックは、<企業概要>で説明したプラットフォームを軸に5つのソリューションを提供しています。
その5つのソリューションは、「Decision Management and Optimization」「Customer Development」「Debt Collection and Recovery」「Fraud Protection and Compliance」「Scoring Solutions」です。
Decision Management and Optimizationは、意思決定の管理・分析・最適化を行い、顧客エンゲージメントを強化するソリューションです。
機械学習や高度な分析ツールを使うことで、よりスマートでパーソナライズ化された意思決定を行い、運用を合理化、顧客体験を向上させることができます。
Customer Developmentは、インテリジェントで統合された意思決定により、収益性の高い顧客を獲得し、顧客満足度を向上・維持するソリューションです。
マーケティングのアドバイスや価格の最適化、顧客リストの管理といった機能・ツールを備えており、顧客獲得に向けた支援を包括的に行っています。
Debt Collection and Recoveryは、海外取引で問題になってくる債券回収(ローン回収)に関するソリューションです。
このソリューションは、高度な分析テクノロジーを使用して、費用対効果の高い方法で債券(ローン)を回収することができます。
日本では聞きなれないビジネスですが、米国などでは当たり前のビジネスみたいですね。
Fraud Protection and Complianceは、AIを使って顧客・企業のライフサイクル全体で、詐欺や金融犯罪を防止するソリューションです。
アカウント乗っ取り防止や支払い詐欺の防止、マネーロンダリング防止といった内容が含まれています。
不正防止とコンプライアンス管理を行ってくれるソリューションみたいですね。
Scoring Solutionsは、同社で30年以上にわたり提供されている、信用リスクのスコアリング・ソリューションです。
スコアリングを行う製品・サービスの販売、スコアリングの分析(リスク分析)、信用リスクのサポートなどを行っています。
<注目ポイント>

フェア・アイザックは、クレジットスコア「FICOスコア」で圧倒的なシェアを持っている企業です。
信用リスクの分析に強みをもっており、長年にわたり信用リスクのソリューションを提供しています。
世界中の企業に対し、意思決定の改善、効率的な顧客獲得、顧客価値の向上、不正防止サービスなどを提供しています。
同社は、新たな成長戦略を見出すことに成功しており、革新的なソフトウェア製品も販売しています。
今後の成長にも期待ができる企業です。
フェア・アイザックの貸借対照表

フェア・アイザックの貸借対照表になります。(※2022年1月時点)
流動比率は99%、当座比率は91%となっています。
流動比率が100%を若干下回っていますが、短期的な支払い能力は問題なさそうに見えます。
少し厳しく安全性を見ると、当座比率が100%を下回っている状況です。
フェア・アイザックの決算
ここでは、フェア・アイザックの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/12、Q2:2020/3、Q3:2020/6…..
2021年四半期の売上高は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
2021年四半期のEPS(1株当たりの利益)は、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
2020年四半期では、売上高とEPSともに、Q1~Q4で右肩上がりに増加ていましたね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2018年から2021年決算まで堅調に増加しています。
売上高とEPSは右肩上がりに増加しており、しっかり企業成長していますね。
2019年と2020年の売上高成長率(対前年)は、2桁成長となっています。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/12、Q2:2020/3、Q3:2020/6…..
2021年四半期の営業利益および当期純利益は、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
2020年四半期では、営業利益が右肩上がりに増加しており、当期純利益は底堅く黒字を維持しています。
<通期>

通期の営業利益と当期純利益は、2018年から2021年決算まで堅調に増加しています。
売上高営業利益率もしっかり右肩上がりに伸びており、2021年には30%超となっています。
本業での儲けが「好調」みたいですね。
今後の決算も引き続き、営業利益と当期純利益の推移には注目です。