
こんにちは、かーくんです。
この記事では、収益成長率が右肩上がりで成長が止まらない、フォーティネット【NASDAQ:FTNT】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
フォーティネット【NASDAQ:FTNT】は、下記のサイバーセキュリティ関連銘柄となっています。
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本記事の内容は以下になります。
- フォーティネットの企業情報
- フォーティネットの貸借対照表
- フォーティネットの決算
フォーティネット【NASDAQ:FTNT】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
フォーティネットの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:FTNT】
<関連分野>
AI、サイバーセキュリティ
<企業情報>

フォーティネット(Fortinet,Inc.)は、ネットワーク用のセキュリティ機器、関連ソフトウェアを提供するサイバーセキュリティ・ソリューションのプロバイダーです。
世界中の大手企業や政府機関にサイバーセキュリティ関連の機器およびソフトウェア・サービスを提供しています。
同社は、20 年以上にわたりサイバーセキュリティの進化とネットワーク・セキュリティをリードしてきました。
サイバーセキュリティ関連のソリューションでは、業界で最多の導入実績(評価もGood)を誇っており、技術面においても多くの特許を取得しています。
サイバーセキュリティ・システムからセキュリティ・プロセッサまで幅広い製品ポートフォリオを持っています。
自動化されたサイバーセキュリティプラットフォーム、独自開発のセキュリティ・プロセッサ、業界トップクラスの実績を誇る機械学習ベースのセキュリティ分析、この3点で他社との差別化を図っています。
また、フォーティネットを代表する次世代ファイアウォール「FortiGate」は、あらゆる環境に対して幅広い機能を提供できる統合型セキュリティシステムで、多くのアナリストから高評価を得ています。
拡大するサイバー攻撃の対象領域全体に対して、人工知能(AI)と機械学習(ML)を活用して、インテリジェントでシームレスな保護を実現し、高まるセキュリティ・パフォーマンスの要件に対応しています。
同社は、業界トップクラスの実績を誇る企業です。
(まぁ、老舗企業って言う人もいるけど、業績は右肩上がりで止まらないよー)
<事業概要>
フォーティネットは、「エンタープライズ」「中小規模ビジネス」「サービスプロバイダー」に焦点を当ててソリューションを提供しています。
エンタープライズは、ネットワークセキュリティ、クラウドセキュリティ、セキュリティオペレーション、ゼロトラストアクセス、ネットワーキング/コミュニケーション、脅威インテリジェンスを提供しています。
ネットワークセキュリティでは、次世代ファイアウォールや侵入防止システム、セキュアWebゲートウェイなどのセキュリティ・デバイス/ツールを使い、組織のネットワークインフラとセキュリティアーキテクチャを統合することで、より安全なネットワークの拡張・更新を可能しています。
ネットワークの保護と高速化、ユーザーエクスペリエンスの向上を図っている感じですね。
クラウドセキュリティでは、異なるクラウド環境でもセキュリティを制御・統合する製品・システムを提供しています。
クラウド導入が進むにつれて、クラウドベースのサービスおよびインフラストラクチャへの依存度が高くなるため、クラウドに特化したセキュリティが重要になってきます。
SaaSやWebアプリケーションなどの多様化するクラウドインフラストラクチャの一元管理および監視が可能なセキュリティ製品を提供している感じですね。
セキュリティオペレーションでは、サイバー攻撃の防止、検知およびレスポンスの自動化を行う製品を提供しています。
AIを使った機械学習ベースのセキュリティを導入することで、複雑化するサイバー攻撃の防止や高度な脅威(マルウェア等)の検知を実現しています。
ゼロトラストアクセスでは、ネットワーク上でどのユーザーが何をしているのかを把握し、ユーザーがどこにいるのか関係なくアプリを保護する、セキュアなリモートアクセスを提供しています。
IoTおよびリモートワークの普及で、あらゆる場所・環境からアクセスが可能になった今、このようなゼロトラストの考え方が重要になってきています。
ネットワーキング/コミュニケーションでは、WANやイーサネット関連の製品を提供しています。
脅威インテリジェンスでは、数百万台のセンサーで構成されたグローバルネットワークを使用して世界中の攻撃対象領域を監視し、AIを活用したデータマイニングで新しい脅威を探し出しています。
中小規模ビジネスは、特定の領域に重点を置いたサイバーセキュリティプランを提供しています。
このソリューションでは、ネットワーク、クラウド、エンドポイントセキュリティといった管理しやすい領域にセキュリティを統合し、脅威を自動的に共有し、ビジネスの成長に合わせて機能を拡張することで、ランサムウェアなどの脅威から顧客を保護します。
継続的な運用を簡素化できるのがポイントで、新しい技術を迅速に活用しながら、サイバー攻撃からビジネスを保護できるみたいですね。
サービスプロバイダーは、MSSパートナー向けのソリューションを提供しています。
データセンターや中小企業などが新しいサービスを立ち上げる際に、予防・検知・対応といったマネジメント寄りの仕事を請け負うサービスになります。
新しいサービスを立ち上げる時は、セキュリティに詳しい専門企業に任せるのが一番ですよね。
※MSS:企業の情報セキュリティシステムの運用管理を、社外のセキュリティ専門企業が請け負うサービス
<注目ポイント>
フォーティネットは、自らテクノロジー開発を進めて、自社開発製品により一貫したセキュリティ保護を提供している企業です。
競合他社とは異なり、全てのセキュリティ対策機能を自社で開発している点が、同社の最大の強みでもあります。
また、ファイアウォールやWebフィルタリング、アンチウィルスといった幅広いセキュリティ技術を統合したシステムを提供しており、さまざまな脅威に対するネットワークの保護が可能となっています。
日々進化しているサイバー攻撃に対して、フォーティネットは統合型のセキュリティ技術を提供しており、今後もその存在は必要不可欠であると考えられます。
あらゆる側面からネットワークを保護できるシステムが、今の時代には合っている感じですかね。
フォーティネットの貸借対照表

フォーティネットの貸借対照表になります。(※2021年9月時点)
自己資本比率は、21.16%となっています。
流動比率は196%、当座比率は185%となっています。
固定比率は、61.8%です。
流動比率が100%を上回っているので、”短期的な支払い能力”は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を上回っているので、短期の財務健全性は良さそうですね。
固定比率は100%よりも低い水準なので、”長期的な財務健全性”も良さそう見えます。
フォーティネットの決算
ここでは、フォーティネットの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の売上高とEPS(1株当たりの利益)は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高とEPSは、Q1~Q4で右肩上がりに増加していました。
2020年の売上高とEPSは、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高およびEPS成長率が好調で半端ないですね。
常にコンセンサス予想を上回っています。
さすがです。。。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の営業利益および当期純利益は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益と当期純利益は、ほぼ右肩上がりに増加していました。
2020年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っています。
<通期>

通期の営業利益は、2017年から2020年決算まで右肩上がりに増加しています。
当期純利益は、2019年決算で前年比を若干下回ったものの、2017年から2020年決算まで好調に利益を出しています。
営業利益が右肩上がりなので、本業での儲けはすこぶる好調みたいですね。
売上高を伸ばしながら、利益も伸ばし続けている企業ですね。
まさに優良企業ではないでしょうか。