
こんにちは、かーくんです。
この記事では、売上高成長率(対前年)30%以上のグロース株である、サービスナウ【NYSE:NOW】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
サービスナウ【NYSE:NOW】は、下記のDX・RPAとサイバーセキュリティ関連銘柄となっています。
DX・RPAとサイバーセキュリティ関連で、他の銘柄も気になる方はご覧ください!
こんにちは、かーくんです。最近、デジタル化の流れもありDXやRPAが注目されています。この記事では、デジタルトランスフォーメーション(DX)とロボティクスプロセスオートメーション(RPA)の投資機会と関連銘柄について解説します。[…]
こんにちは、かーくんです。技術の発展によりデジタル化(オンライン化)が進んだことで、サイバーセキュリティに対する重要性が高まっています。2020年に入ってからは、テレワークやオンライン診断、eコマースが当たり前となったことで、そ[…]
本記事の内容は以下になります。
- サービスナウの企業情報
- サービスナウの貸借対照表
- サービスナウの決算
サービスナウ【NYSE:NOW】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
サービスナウの企業情報
<Ticker symbol>
【NYSE:NOW】
<関連分野>
AI、DX、RPA、サイバーセキュリティ
<企業情報>

サービスナウ(ServiceNow, Inc.)は、企業のITサービス管理を自動化・効率化してくれるプラットフォーム「Now Platform」を提供している企業です。
業務をデジタル化して生産性を向上させる”デジタルトランスフォーメーション”を推進している企業とも言えますね。
Now Platformは、さまざまな機能を1つにまとめた単一クラウドプラットフォームであり、”人”、”部門”、”システム”をつないで生産性の強化を図るデジタルワークフローを提供しています。
このプラットフォームの特徴は、ローコードのツールが搭載されている点で、業務プロセスの自動化やアプリケーション開発を迅速に構築・拡張することができます。
ツールには、プロセス最適化や人工知能(AI)によるインサイト分析、チャットボット、機械学習による業務の自動化などが含まれています。
使う人のニーズに合わせてこれらのツールをカスタマイズし、多様なニーズに対応しているみたいです。
他にも、セキュリティオペレーションの自動化サービスを提供しており、サイバーセキュリティ分野でも注目されています。
<事業概要>

サービスナスは、Now Platformを軸として「IT Workflows」「Employee Workflows」「Customer Workflows」「Creator Workflows」の4つのソリューションを提供しています。
IT Workflowsは、IT、リスク管理、セキュリティ運用を共一元化したソリューションになります。
このソリューションを通じて、ITサービスの運用で発生する問題を予想・予防して、ITサービスの運用を最適化することができます。
また、ITサービス全体のワークフローを自動化し、ITサービス運用のリスクやセキュリティをリアルタイムで監視・管理するツールも提供しています。
IT Workflowsの製品ラインナップには、ITサービスの効率を上げる”IT Service Management”やITサービスの運用を可視化する”IT Operations Management”などがあります。
Employee Workflowsは、従業員のエンゲージメントやモチベーションを高めるソリューションです。
このソリューションは、エンゲージメントなどを上げることで従業員定着率を高くし、組織の競争力を維持・強化することが期待されています。
従業員が好みのチャネルで情報を取得できるようなサービス、職場に復帰する人の対応手順を自動化し、円滑にコミュニケーションが取れるサービスなどを提供しています。
また、エンタープライズサービス管理を通じて、チームの能力を最大限に引き出すアジャイルなサービスも提供しています。
IT部門や経理、人事などの部門も会社(エンタープライズ)を支えている重要なサービス・プロバイダーとしてとらえ、これらの部門のオペレーション効率を向上させるのが目的みたいですね。
Customer Workflowsは、部門間のデジタルワークフローを連携させて、顧客ロイヤリティーを促進するソリューションです。
パーソナライズ化されたサービスで顧客をサポートし、顧客のニーズを素早く予想し可視化することができます。
また、カスタマーサービスを自動化し、業務を最適化・効率化するサービスも提供している感じですね。
Customer Workflowsの製品ラインナップには、顧客の関心を引く”Customer Service Management”やモバイルツールとフィールドサービスを連携させる”Field Service Management”などがあります。
Creator Workflowsは、デジタルワークフローアプリを迅速に構築できるローコードプラットフォームを提供しています。
ユーザーに優しい直感的な操作、あらかじめ用意されたテンプレート・コードでアプリ開発を支援しています。
アプリ開発を行う際に厄介になる”アプリ拡張の整合性”についても、高性能なデジタルワークフローが容易されており、プロセスを細部まで可視化してくれるので安心して開発を進められます。
<注目ポイント>

サービスナウは、ITや人事、会計、顧客サービスなど、企業における様々なプロセス を自動化するプラットフォーム・サービスに強みがあります。
定型業務を自動ワークフローに置き換えることで、”業務全体の可視化”や”業務の効率化”を実現しています。
サービスナウのプラットフォームを使うだけで生産性が向上するようなイメージを持ってもらうと良いかもしれません。
また、AIを活用したセキュリティ強化にも強みがあるみたいです。
サービスナウの主軸である「Now Platform」を通じて顧客も拡大しており、セキュリティをはじめとしたワークフロー管理分野でのさらなる需要拡大が期待できます。
サービスナウの貸借対照表

サービスナウの貸借対照表になります。(※2021年10月時点)
自己資本比率は、32.52%となっています。
流動比率は108%、当座比率は96%となっています。
固定比率は、44.7%です。
流動比率が100%を上回っているので、”短期的な支払い能力”は問題なさそうです。
少し厳しく財務体質を見ると、当座比率が100%を若干下回っているだけなので、短期的な財務健全性は良好に見えます。
固定比率は100%よりも低い水準なので、”長期的な財務健全性”も良さそう見えます。
サービスナウの決算
ここでは、サービスナウの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高はQ1~Q4で増加しており、EPSも(ほぼ)増加傾向にありました。
2020年の売上高およびEPSは、Q1~Q4で前年同期比を上回っています。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高成長率(対前年)は、2017年から見ても驚異の30%越えとなっています。
売上高とEPSともに、きれいな右肩上がりですね。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の営業利益は、Q1のみ前年同期比を上回っています。
2021年四半期(Q3, 4除く)の当期純利益は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1とQ2で赤字でしたがQ3とQ4で黒字化しています。
2020年四半期の営業利益はQ1~Q3で前年同期比を上回っており、当期純利益はQ1とQ2で前年同期比を上回っています。
<通期>

通期の営業利益は、2017年から2020年決算まで増加しており、2019年決算で黒字化しています。
通期の当期純利益も、2017年決算から改善していて2019年決算で黒字化しています。
売上高営業利益率(Profit Margin)も伸びており、2017年決算から見ると大きく改善されています。
本業での儲けが好調のようですね。
また、研究開発に回す資金も年々増加しており、2020年の研究開発費は2018年の研究開発費の約2倍となっています。
研究開発を加速させながら、利益もある程度確保できるようになってきた”ハイパーグロース株”と言ったところでしょうか。