
こんにちは、かーくんです。
この記事では、売上高を伸ばしながら利益もしっかり確保している、クオリス【NASDAQ:QLYS】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
クオリス【NASDAQ:QLYS】は、下記のサイバーセキュリティ関連銘柄となっています。
サイバーセキュリティ関連で、他の銘柄も気になる方はご覧ください!
こんにちは、かーくんです。技術の発展によりデジタル化(オンライン化)が進んだことで、サイバーセキュリティに対する重要性が高まっています。2020年に入ってからは、テレワークやオンライン診断、eコマースが当たり前となったことで、そ[…]
本記事の内容は以下になります。
- クオリスの企業情報
- クオリスの貸借対照表
- クオリスの決算
クオリス【NASDAQ:QLYS】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
クオリスの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:QLYS】
<関連分野>
AI、サイバーセキュリティ
<企業情報>

クオリス(Qualys, Inc.)は、クラウドベースでセキュリティ・システムやコンプライアンス・サービスを提供している企業です。
同社は、SaaSセキュリティ企業の1つとして1999年に設立され、20年以上にわたり業界をリードしています。
AmazonやMicrosoft、Googleといった企業ともパートナーシップを確立しており、「安定した収益が見込めるビジネスモデル」が特徴的です。
同社は、ITシステムのリスク(脆弱性)管理、アプリケーション監査およびコンプライアンス管理を統合したプラットフォームをビジネスの軸としています。
このプラットフォームは、IT資産を常にモニタリング・評価し、サイバー脅威の優先順位付けやパッチ適用を自動化するエンドツーエンドのセキュリティ・ソリューションです。
20種類以上の製品・機能(クラウドアプリ)を統合したプラットフォームとなっており、すべてのセキュリティ・ニーズに対応できるみたいですね。
このプラットフォームを通じて、企業のセキュリティ運用を統合および簡素化し、企業がコンプライアンスを管理・維持するための支援を行っています。
リアルタイム分析の機能も搭載しており、日々進化しているサイバー攻撃からITシステムとアプリケーションを保護しています。
<事業概要>

クオリスは、企業概要で紹介したプラットフォームを軸に6つのソリューションを提供しています。
以下で、6つのソリューションについて触れていきます。
まずは、Infrastructure Securityについてです。
Infrastructure Securityは、企業のネットワークとデータセンターを保護するソリューションです。
データセンターを保護するために必要な、IT資産のインベントリ管理や脆弱性の対処、ネットワークの24時間監視、ファイルの整合性検証、修復機能などを備えています。
これさえあれば、データセンター関連のセキュリティは問題なし!って感じですね。
次は、Cloud Securityです。
Cloud Securityは、パブリッククラウドを保護するソリューションです。
このソリューションは、AmazonやMicrosoft、Googleのクラウドと互換性があり、大手クラウドのセキュリティおよびコンプライアンスを保護しています。
クラウドにおける脆弱性の管理・検出・対応、サイバー脅威からの保護、コンプライアンス管理、クラウドアカウントの監視といった機能を提供しているみたいですね。
サイバー脅威から、クラウドを包括的に保護しています。
続いて、Web App Securityは、アプリ開発からデプロイまで、Webアプリに関わる全てのセキュリティを確保するソリューションです。
Webアプリを配信(公開)すると、ハッカーは脆弱性のある部分を見つけてサイバー攻撃してきます。
それに対して、このソリューションは、サイバー攻撃のブロックやマルウェアの排除、セキュリティ・スキャン、脆弱性の検出を行ってくれます。
このように、クラウドベースでWebアプリを継続的に保護してくれるソリューションとなっています。
Endpoint Securityは、ネットワーク上のIT資産およびエンドポイントデバイスに対して、予防から検出、対応に至るまで、包括的なエンドポイント保護を行うソリューションです。
疑わしいサイバー攻撃からエンドポイント(端末等)継続的に保護してくれています。
エンドポイントデバイスを自動的に検出する機能も搭載しているので、複雑な設定なしにすぐにエンドポイントデバイスのセキュリティを確保できます。
DevOpsは、開発サイクル全体で脆弱性をテストするソリューションです。
開発側と運用側の両方にセキュリティを組み込むスタイルみたいです。
アジャイル開発などでセキュリティを確保したい場合に有効なソリューションですね。
※DevOpとは:開発と運用チームがお互いに連携し合うソフトウェア開発手法の1つ
Complianceは、クラウドでのコンプライアンスとリスク管理を自動化するソリューションです。
企業(組織)が「社内のITポリシーに準拠し、かつ、外部の規則・規定にも準拠している」ということを確認するのは、日々困難になっています。
つまり今の時代、コンプライアンス違反が起きているかどうかの判断や確認が難しくなってきている、ということですね。
このソリューションは、上記のコンプライアンス問題やリスクを管理(お手伝い)してくれます。
コンプライアンスが複雑になる時代において、便利なソリューションかもしれませんね。
<注目ポイント>

クオリスは、ITに関するセキュリティリスクやコンプライアンス管理のソリューションに強みがある企業です。
同社のソリューションは、世界中の企業に導入されており、AmazonやMicrosoft、Googleといった超大手企業にも使われています。
今後、同社の強みである「脆弱性診断・管理サービス」を、他のセキュリティ・サービスにも展開することが考えられます。
この事業展開が上手くいくと、さらなる顧客の拡大が期待できます。
クオリスの貸借対照表

クオリスの貸借対照表になります。(※2022年1月時点)
自己資本比率は、54.90%となっています。
流動比率は159%、当座比率は151%となっています。
固定比率は、30.2%です。
流動比率が100%を上回っているので、短期的な支払い能力は問題なさそうに見えます。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を上回っているので、短期的な財務健全性は良好ですね。
固定比率は100%よりも低い水準なので、長期的な財務健全性も良さそう見えます。
クオリスの決算
ここでは、クオリスの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q4除く)の売上高とEPS(1株当たりの利益)は、Q1~Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高とEPSは、Q1~Q4で増加していました。
2020年の売上高とEPSは、Q1~Q4の全てで前年同期比を上回っていました。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
売上高およびEPS成長率は、きれいな右肩上がりで増加しており好調です!
売上高成長率(対前年)は、2桁成長となっています。
いい感じすね。
同社は、収益性と成長性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q4除く)の営業利益は、Q2とQ3で前年同期比を上回っています。
2021年四半期(Q4除く)の当期純利益は、Q3で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1~Q4で増益傾向にありました。
2020年四半期の営業利益と当期純利益は、Q1~Q4で前年同期比を上回っていました。
<通期>

通期の営業利益と当期純利益は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
通年で見ると、右肩上がりで増益となっていますね。
売上高営業利益率も右肩上がりとなっており、本業での儲けが好調みたいですね。
稼ぐ力も、年々伸びているように見えます。
売上高を伸ばしながら利益もしっかり確保できている企業です。