
こんにちは、かーくんです。
この記事では、通期で売上高と利益を伸ばし続けている、テラダイン【NASDAQ:TER】の企業情報や貸借対照表、決算を解説します。
テラダイン【NASDAQ:TER】は、下記のロボティクス関連銘柄となっています。
ロボティクス関連で、他の銘柄も気になる方はご覧ください!
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本記事の内容は以下になります。
- テラダインの企業情報
- テラダインの貸借対照表
- テラダインの決算
テラダイン【NASDAQ:TER】は、一体何をしている企業か?
さっそく見ていきましょう。
テラダインの企業情報
<Ticker symbol>
【NASDAQ:TER】
<関連分野>
ロボティクス、半導体
<企業情報>

テラダイン(Teradyne, Inc.)は、エレクトロニクス産業向けの自動試験装置(ATE)で世界最大の企業です。
アドバンステストと並ぶ半導体テスターの大手でもあり、SoCテスターでは業界トップとなっています。
同社は、世界の主要なエレクトロニクス企業に向けて、50年以上にわたり優位性のあるATEを展開してきました。
自動車や通信、航空宇宙、防衛などの厳しい仕様が要求される分野にもテストシステムを製造・販売しています。
常に新しいテスト技術(テスター製品等)に挑戦し続けており、現在も事業を拡大しています。
またテスト関連の製品以外に、協働ロボットや作業ロボットなどの産業用オートメーション機器も提供しているみたいですね。
この産業用オートメーション機器がまたすごいんですよねー。
自律型ロボットといった最新のテクノロジーを使って、エレクトロニクス産業の課題を解決しています。
<事業概要>
テラダインは、「Semiconductor Test」「System Test」「Wireless Test」「Industrial Automation」の4つのセグメントで構成されています。
Semiconductor Testでは、IC(集積回路)やSoC(System-on-a-Chip)デバイス、SiP(System-in-Package)デバイスなどの広範で厳しいテスト要求に応えるテストソリューションを提供しています。
独自のモジュラー方式テスター・アーキテクチャを開発し、高いスループットとテストコストの削減を実現しています。
モバイル端末並びに電気自動車の電力管理をテストする機器、幅広いデジタル機器やSoCデバイスの要求に応えられるテスター、DRAMなどのメモリーをテストする機器、スマートフォン向けRFテストなどを販売しています。
System Testでは、次世代ストレージ装置のテストやボードテストプラットフォームを提供しています。
HDDやSSDを製造するメーカー向けにストレージテスト製品を販売しているみたいですね。
また、プリント回路基板アセンブリ(PCBA)用のテスト装置(※ソリューションに近い)を電子機器メーカー販売しています。
Wireless Testでは、日常生活に必要不可欠なワイヤレス技術の信頼性テストを提供しています。
同社のワイヤレス・テストシステムは、ほぼすべての携帯電話の規格に対応しています。
また、高スループットとコスト効率に優れており、幅広いニーズに応えることができるみたいです。
Industrial Automationは、産業オートメーション技術や協働ロボット、モーションコントロールソフトウェアを提供しています。
産業オートメーション技術では、自律移動ロボットやAutoGuideモバイルロボットなどの高度な自動化ロボットを販売しています。
協働ロボットは、人が近くにいる場合でも安心して使用できる、柔軟性の高いロボットです。
あらゆる企業が低コストで同社の協働ロボットを導入することができ、専門知識なしに自動化を実現することができます。
<注目ポイント>
テラダインは、協働ロボットで世界シェア1位のユニバーサルロボット社を傘下にしています。
ユニバーサルロボットが提供する協働ロボットは、6軸多関節型のロボットであり高い安全性を持っています。
人の近くにロボットを設置するのは安全上の問題で難しいと言われています。
しかし、同社の協働ロボットは、その問題もクリアしているみたいですね!
またユニバーサルロボットは、協働ロボットだけでなくソフトウェア開発キット(SDK)も提供しています。
カメラやセンサ等の周辺機器とSDK、協働ロボットを組み合わせることができます。
そのため、購入者は協働ロボットを自由にカスタマイズすることができます。
ロボットの遠隔(リモート)操作や自動化が進む中、協働ロボットの市場は拡大しています。
テラダイン社(ユニバーサルロボット社含む)が提供する協働ロボットは、今後さらなる需要増加が期待されます。
テラダインの貸借対照表

テラダインの貸借対照表になります。(※2021年9月時点)
自己資本比率は、60.53%となっています。
流動比率は274%、当座比率は220%となっています。
固定比率は、24.9%です。
流動比率が100%を大きく上回っているので、”短期的な支払い能力”は問題なさそうです。
少し厳しく安全性を見ても、当座比率が100%を大きく上回っているので、財務は健全ですね。
固定比率は100%よりも低い水準なので、”長期的な財務健全性”も良さそう見えます。
テラダインの決算
ここでは、テラダインの「売上高とEPS(1株当たりの利益)」と「営業利益と当期純利益」を、四半期と通期に分けて見ていきます。
売上高とEPS(1株当たりの利益)
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の売上高とEPS(1株当たりの利益)は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年の売上高とEPSは、Q1~Q4で右肩上がりに増加していましたね。
2020年の売上高とEPSは、Q2が好調でしたが、そのQ2をピークにQ3~Q4で減収となっていました。
※EPSは、Non-GAAPを参照
<通期>

通期の売上高およびEPS(1株当たりの利益)は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。
特に、2020年の売上高およびEPSは、前年と比べて大幅な増収となっています。
売上高があまり伸びていなかった2017年から2019年決算でも、一定水準の収益を維持していましたね。
同社は、収益性と安定性を兼ね備えた企業ですね。
※EPSは、Non-GAAPを参照
営業利益と当期純利益
<四半期>

※四半期)Q1:2019/3、Q2:2019/6、Q3:2019/9…..
2021年四半期(Q3, 4除く)の営業利益および当期純利益は、Q1とQ2で前年同期比を上回っています。
以下で、各年の四半期決算を見ていきます。
2019年四半期の営業利益は右肩上がりに増加しており、当期純利益は安定した収益をあげていましたね。
2020年四半期では、営業利益はQ1~Q3で増加しており、当期純利益も同じような推移となっていました。
<通期>

通期の営業利益は、2017年から2019年決算までほぼ横ばい状態でしたが、2020年決算で大幅増益となっています。
通期の当期純利益は、2017年から2020年決算まで堅調に増加しています。いい感じですね!
売上高を伸ばしながら、同時に利益も伸ばしている優良企業ではないでしょうか。